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建学の理念「人間愛」に基づく
「世界標準の貢献力」を育成

文教大学付属高等学校

〒142-0064
東京都品川区旗の台3-2-17

TEL:03-3783-5511

学校情報 学校HP

 同校では高1から高2に向けて週1回『GCP』の授業を、ネイティブ教員と日本人教員によるティームティーチングで行っています。『GCP』とは「Global Competence Program」の略。なお「Competence(コンピテンス)」とは、非認知的な「社会的能力」を意味します。

 昨年はトライアルとしてこの授業を行い、今春から正式に教科として始動させました。『GCP』導入の背景にあるのが、未来の教育に向けた同校の新構想プロジェクト。発見力・思考力・行動力・探究力・表現力といった『文教ユニバーサルコンピテンス』を生徒に身につけさせ、『世界標準の貢献力』の育成をめざしています。

相手を尊重する大切さに気づく

「一人ひとりがユニークで、カラフルで、そしてパワフルなアイデンティティをもっています。それぞれが自分のアイデンティティを大切にし、他者のアイデンティティを尊重することが重要です。自分らしさを見せることを恐れずに、自分を最大限に発揮しましょう」

 英文の下に日本語でこう記されたテキストに目を通しながら、高2生たちがジョナサン先生(南アフリカ共和国出身)の話に耳を傾けています。これは『GCP』の授業の様子。生徒たちがテキストのページをめくると、「IDENTITYお手玉」と名付けられた、日本の玩具であるお手玉のイラストが掲載されています。

「Share your identity otedama.(きみのアイデンティティお手玉をシェアしましょう)」。ジョナサン先生のこの呼びかけに応じ、生徒たちはお手玉のイラストに、自分のアイデンティティを形成する国籍や場所(生活圏)、性格、趣味などを絵にして描き入れます。そしてグループに分かれ、切り取ったお手玉を集めてシャッフル。生徒同士で誰がどのお手玉を描いたのか当て合います。

副校長 神戸航先生 副校長 神戸航先生

 授業を見学した後、副校長の神戸航先生にお話を伺いました。

「社会で求められる力が変化した今、本校の教育が従来のままでよいのかという疑問が私たち教員の胸にありました。そこで、未来に向けた本校の教育を考える新構想プロジェクトを発足させることになったのです。

 まず、私たちは本校の建学の理念である『人間愛』に立ち返り、この理念を現代に照らし合わせてみました。その結果、生み出されたテーマが『世界標準の貢献力』です。グローバル化が進んだ今、周囲の人に対してだけでなく、たとえばSDGsの達成のように海外の人たちに対しても貢献できる力を意味しています。

 続いて私たちは、本校の生徒に『世界標準の貢献力』を育むには、どのような力を身につけさせるべきなのかを考えました。そして、導き出した答えが『発見力』『思考力』『行動力』『探究力』『表現力』です。この5つの力を『文教ユニバーサルコンピテンス』と名付けました」

『クリエイティブ・チャレンジ』も始動

 今年度から正式にスタートした『GCP』は、海外留学などを提供する企業が開発した教育プログラム、『文教ユニバーサルコンピテンス』を伸ばすためのコンテンツのひとつです。このプログラムによって、他者への貢献に必要となる自己肯定感も高めることができます。「IDENTITYお手玉」は“他者のアイデンティティを尊重する”とともに“自分を最大限に発揮する”ことの大切さを学ぶツールだったのです。

「『GCP』の授業では原則として英語を用いますが、コミュニケーションが目的なので日本語を使ってもかまいません。また、タブレット端末も活用しています。

 本校では『総合的な探究の時間』を活用して、キャリア教育とともに『クリエイティブ・チャレンジ』というプログラムも今年度から展開しています。『GCP』とキャリア教育、そして『クリエイティブ・チャレンジ』が三位一体となって生徒の『文教ユニバーサルコンピテンシー』を高めていくと考えています。

『クリエイティブ・チャレンジ』では、併設中学の3年生から本校の2年生まで約700人を、探究したい分野ごとに縦割りにして学年を越えたチームを組み、探究活動に打ち込みます。自分の興味・関心のあることを社会のためにどう活かすのか、仲間とともに創造力と想像力を働かせて考え抜き、行動に移し、その成果を多くの人たちの心へ響くように発表するのです。

 先日の授業で、生徒一人ひとりに探究したいテーマを発表してもらいました。『私はピアノが得意なので、高齢者福祉施設の利用者にピアノを聞いてもらえるしくみづくりを考えたい』という生徒もいれば、『校内にビオトープをつくって生物の研究がしたい』という生徒もいます。

 ビオトープを考えている生徒には、教員が『そのビオトープを近隣の人たちのためにも役立てられないかな?』とアドバイスして、さらに深い領域まで追究できるように促しています。この学びによって、将来『世界標準の貢献力』にあふれた人材になってほしいと願っています」

学んだことをチーム医療に活かしたい

竹内駿人さん(高2) 竹内駿人さん(高2)

 『GCP』の授業を受けた2年生、竹内駿人さんと森井まのさんにも話を聞きました。建学の理念『人間愛』にひかれて同校に入学したという竹内さんは、『IDENTITYお手玉』に静かな公園の絵を描きました。穏やかな性格を表現したかったそうです。

「この授業を受けて、僕が大きく変わったと感じる部分は、周りを広く見渡せるようになったことです。たとえば、中学生の時に知っている職業は限られていましたが、今は数多くあることはもちろん、それら一つひとつの内容を深く知りたいと思うようになりました。そして、多岐にわたる職業があるなかで、以前から憧れていた鉄道関係の仕事が社会に大きく貢献できることに改めて気づいたのです。この仕事に就きたいという気持ちが、今はいっそう強まりました。また、英語以外の外国語にも関心がわくなど、海外に向けて興味の幅も広がっています」

 こうした竹内さんの成長が『クリエイティブ・チャレンジ』を実りあるものにしようとしています。竹内さんはSDGsの達成目標にある『人や国の不平等をなくそう』『平和と公平をすべての人に』に強く共感。その探究活動に励もうとしているのです。

森井まのさん(高2) 森井まのさん(高2)

 一方、森井さんはお兄さんが同校の卒業生ということもあり、両親から勧められて入学したといいます。森井さんは『IDENTITYお手玉』に筆の絵を描きました。書道部に入っていることを伝えようとしたのです。

「『GCP』では、英語の間違いを気にすることなく、自分の主張や考えを自由に述べられるので、表現力が豊かになった気がします。また、友達一人ひとりに個性があるように、世界にもさまざまな価値観や文化があり、それらを受け入れることがいかに大切であるかを学びました。先入観を捨てて物事を判断することの重要性にも気づきました」

 そう話す森井さんの将来の目標は、看護師になること。そこで『クリエイティブ・チャレンジ』では、福祉や医療について探究したいそうです。

「今はコロナ禍で難しいと思うのですが、福祉の仕事に就いている方や医療従事者の方の苦労を現場で体験し、待遇の改善などに貢献できたらと考えています。そして看護師になる夢がかなった時、『GCP』や『クリエイティブ・チャレンジ』で学んだこと、身につけた力をチーム医療に活かしていきたいと思います」

グループに分かれ、切り取ったお手玉を集めてシャッフル。
生徒同士で誰がどのお手玉を描いたのか当て合います。
GCPの授業では、ジョナサン先生の呼びかけに応じ、生徒たちはお手玉のイラストに自分のアイデンティを形成する国籍や場所(生活圏)、性格、趣味などを絵にして描き入れます。 GCPの授業では、ジョナサン先生の呼びかけに応じ、生徒たちはお手玉のイラストに自分のアイデンティを形成する国籍や場所(生活圏)、性格、趣味などを絵にして描き入れます。
各グループを巡回しながらアドバイスを送るジョナサン先生。
GCPの授業では原則として英語を用いますが、コミュニケーションが目的なので日本語を使ってもかまいません。タブレット端末もコミュニケーションに活用しています。

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共学
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