2021年春、高校1年生がマイクロソフト『Surface Go 2』を手にしました。コロナ禍の影響によるリモート授業や課題配信の期間を経て、学習に最適な機能を精査した上でのパソコン選びでした。
在校生全員がGoogle Workspace For Educationのアカウントをもち、特にGoogle Classroomは授業動画の配信や小テスト、課題配付に活用されています。また、生徒全員がマイクロソフト365のアカウントをもち、Word、Excel、PowerPoinを授業で活用しながら、社会で役立つICTのスキルを身につけます。
タブレット端末の活用について、社会科の富山浩嗣先生は、「リモート授業だけがICT教育なのではありません」と話します。
「確かに、コロナ禍のような休校せざるを得ない状況になった際、生徒の学びを止めないためにタブレット端末を使用した授業は不可欠です。しかし、それはICT教育のごく一部に過ぎません。通常授業に戻った今こそ、教育に求められる“協働して主体的に学ぶ”を実現するために、各教科で工夫してICTを活用しています」
また、ICTは授業だけでなくクラブ活動など学校生活のすべてに応用されています。
「吹奏楽部とソフトテニス部の連絡事項はすべてGoogle Classroomを通じて行っています。吹奏楽部は演奏動画を撮影したので、どのように公開するかを検討している最中です」(石塚尚先生)
「写真部はデジカメで撮影することが多いので、どこにいても部員同士が画像を共有することができます」(鈴木崇史先生)
「フォークソング部はGoogle Classroomに練習日程をアップしています。ライブを動画にして配信することもあります」(富山浩嗣先生)
先日は、高1のキャリアガイダンスにおいてもICTが活用されました。企業の方と生徒がZoomでつながり、さまざまな仕事内容について学び、終了後には一人ひとりがGoogleフォームに感想を書き込みました。
「ICTの活用で、今までできなかったことが可能になると期待しています。修学旅行のコースはアメリカ・イギリス・イタリア・沖縄ですが、今後、渡航が難しい状況になっても、海外の人とインターネットでつながるなど、グローバル教育の可能性も広がると思います。
本校で導入したSurface Go2は、大学生になっても授業で使うことを想定していますから、最低5年は使ってほしいですね」(富山浩嗣先生)