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一人ひとりの夢を実現するために
個別最適化された学習を推進

佐野日本大学高等学校

〒327-0192
栃木県佐野市石塚町2555

TEL:0283-25-0111

学校情報 学校HP

『BIG-I』を教育の4つの柱に

渡邊 明男 校長 1959年生まれ。1987年筑波大学人間学類(心理学専攻)卒業。1990年、佐野日本大学高校高等学校に社会科教諭として着任。学年主任や一貫コース部長を経て、2000年佐野日本大学中学校(当時)学年部長に。副教頭を経て、2010年に開設された佐野日本大学中等教育学校教頭に。2014年まで古武術研究同好会の顧問を務める。校長代理、校長を経て、2017年より佐野日本大学高等学校校長に就任。 渡邊 明男 校長
1959年生まれ。1987年筑波大学人間学類(心理学専攻)卒業。1990年、佐野日本大学高校高等学校に社会科教諭として着任。学年主任や一貫コース部長を経て、2000年佐野日本大学中学校(当時)学年部長に。副教頭を経て、2010年に開設された佐野日本大学中等教育学校教頭に。2014年まで古武術研究同好会の顧問を務める。校長代理、校長を経て、2017年より佐野日本大学高等学校校長に就任。

 本校は、松下村塾で吉田松陰に師事した山田顕義を学祖とする日本大学の付属高校です。山田顕義の理念は、現在も本校の教育において、校訓『自主創造』『文武両道』『師弟同行』として脈々と受け継がれています。

 この校訓に基づき、10年後、20年後の社会で活躍できる力を生徒に身につけさせるために、本校は4つの教育の柱として『BIG-I』を据えました。『BIG-I』冒頭の『B』は『Basic(基礎学力・応用力の育成)』です。大学や大学院に進んで、自分の専門性を高めるための土台となるのが基礎学力です。その基礎学力を応用力へと発展させるために、本校では生徒全員が自分専用のiPadを持ち、授業や家庭学習に活用しています。これが『BIG-I』の『I(ICT)』です。教員もアクティブラーニングを研究して、その学びとICTの融合を図っています。

 昨年の4月から6月にかけ、コロナ禍で本校が休校になったとき、若い教員からベテランの教員まで全員が自宅にいる生徒に向けて、Zoomによる遠隔授業やメールでの課題添削、また面談や健康管理も行うことができました。

 教員たちがこの期間に作成した動画は1,500以上です。本校の『特別進学コース』には、東京大学や京都大学をめざす『αクラス』があり、このクラスの生徒に向けては50分の動画を制作しました。

 ほかにもさまざまな形式の動画があり、生徒の勉強が遅れることはありませんでした。むしろ、オンラインで先取り学習をしていた生徒が多くいたほどです。教員も生徒もiPadを使いこなせるように環境を整えていたことが功を奏しました。

 昨年はこのコロナ禍に加え、大学入試改革が行われ、新たに大学入学共通テストが導入されました。生徒の多くが大学受験に対して不安になっていたはずです。そこで、教員たちはどうすれば生徒が安心して勉強に打ち込めるかを活発に議論しました。授業が再開してからも生徒の様子をよく見て、モチベーションを上げるために課題を出すなど、ていねいなサポートを心がけました。

 そして「強気で受験しよう!」と生徒を励まし続けたのです。こうした面倒見の良さが2021年春の東京大学4名合格、医学部医学科14名合格という結果に結びついたのだと思います。

 この面倒見の良さは本校の伝統です。そんな伝統にならって私も、全校生徒の顔写真を載せたファイルを手元に置いています。写真の下には、担任から聞いた生徒一人ひとりの近況を記して、把握できるようにしています。そして生徒と廊下ですれ違ったときなどに、声かけをしたり、時間があれば校長室に呼んで話を聞いたりしています。

 本校では、このように全教員が心を一つにして、生徒を見守りながら自立を促し、必要なときには手を貸すようにしているのです。

SSHの実績を活かした探究活動

『BIG-I』の『G』は『Global(グローバル教育)』です。本校はアメリカ、イギリス、中国、ハンガリーに姉妹校や提携校があり、相互交流が盛んです。現在はコロナの影響で中止となっていますが、例年は『イギリス短期海外研修』や『マレー半島Field Work』などを実施しています。こうした国際交流を通して生徒に培ってほしいものは “知能”です。“知能”は心理学で「環境に対する適応能力」と定義されています。そのとき、その場で、どのように振る舞ったらいいかを正しく認識して、行動できる力のことなのです。この力を身につけて、初めてグローバル人材になれるのだと思います。グローバル社会に貢献するには、多様性を認め、どの国の文化や習慣にも適応できなければならないからです。

『BIG-I』の最後の『I』は『Inquiry-based Learning(探究活動)』です。本校は2006年から14年間にわたって文科省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されてきました。現在、その実績やノウハウを最大限に活かして探究活動に力を注いでいます。生徒はテーマを決め、ICTツールを活用しながら研究やフィールドワークに打ち込み、総仕上げとしてその成果をプレゼンテーションします。SSH指定期間中の頃のテーマは理数的な色合いが濃かったのですが、現在のテーマは、自分が興味をもって「こういう方向に進みたい」ものを自由に設定できます。

 たとえば、ラグビー部の生徒ならパスについての考察をテーマにしてもかまいません。海外研修での体験を糧にして、そこに関連したテーマにすることもできます。この探究のベースとなるのが、『Basic(基礎学力・応用力の育成)』『ICT』『Global(グローバル教育)』であり、4つは深く関連しているのです。

 そして生徒はこうした活動のすべてを振り返り、文章化してiPadのポートフォリオに記録していきます。これを読むたびに「私はこんなに頑張ったんだ」「僕にはこんな可能性があるんだ」「もっとやってみよう」という意欲がわいてくるはずです。この意欲が校訓である『自主創造』の力を生み出すのです。

 また、国公立大学や難関私立大学、医学部医学科の多くが総合型選抜(旧AO入試)を導入しています。高校時代に自分が真剣に取り組んできたことの振り返りを容易にして、それを小論文や面接などでうまく表現できれば、合格へとつながるはずです。

7時限目を廃止して多彩な講座を

 2022年度から高校の学習指導要領が改訂されます。この改訂に向けて『BIG-I』をさらに発展させ、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すために、本校は来年度から改革を行います。その一つが、個別最適化された学習の推進です。

 まず『特別進学コース』の7時限目を廃止します。その代わりとして、入学予定者に3月から登校してもらい、学習指導を行います。入学前に正しい自学自習の方法を指導することで、予習復習の習慣を定着させるためです。

 この学習指導によって、授業の質と量をこれまで以上に高めていきます。放課後は、東大や医学部をめざす生徒のための講座や、日本大学の各学部を推薦入試でめざすための講座、ICTを使って自分の弱点を克服するための講座などを用意します。

 こうした講座を全コースに向けて実施することで、個別最適化された学習を実現させるのです。部活動に励んでいる生徒は、この時間を練習にあてることもできます。

 2021年の春、硬式野球部のキャプテンを務めていた『特別進学コース』の生徒が、一般選抜で横浜国立大学に現役合格を果たしました。本校の校訓のひとつは『文武両道』です。部活動に入部している「特別進学コース」の生徒は、ぜひ6時限目終了後は練習に励んでもらい、そこで学んだあきらめない心や時間管理能力を勉強面に活かし、大学受験でも結果を出してほしいと思います。

 先ほど私は、本校は面倒見のよい学校だと述べました。これが本校のもう一つの校訓『師弟同行』です。教員が生徒とともに学び、喜び、泣き、笑いながら、一人ひとりの思いに応え、夢を実現させていく。そんな学校づくりに教員一同、心を一つにして励んでいきたいと考えています。

渡邊校長先生は、全校生徒1,200人に愛情を注ぎ、一人ひとりの近況を写真の下に書き込んでいます。渡邊校長先生は、全生徒に愛情を注ぎ、一人ひとりの近況を写真の下に書き込んでいます。

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