赤塚麻衣さん(高3)
私が日大豊山女子高等学校の『A特進』クラスを選んだのは、日本大学への進学サポートを受けながら、他大学受験をめざせるクラスだからです。
将来の目標は、小学校の音楽の先生になること。そのために国公立大学の教育学部をめざしています。子どもの頃からピアノを習い、吹奏楽部ではオーボエを担当しているので演奏者になることも考えましたが、今までさまざまな音楽の先生と出会うなかで、自分も音楽を教える立場になりたいと思うようになりました。
小学生にとって、音楽は人間形成や情操に影響を与える教科です。この時期に、音楽でしか得られない学びや楽しさを感じられないのは残念です。そこで音楽に親しんできた私が、音楽を教える仕事に就いたら、みんなといろいろな音楽を共有しながら成長できると思っています。
『A特進』クラスは高2でボストンへの修学旅行が実施されます。そのために高1から『LADYプログラム』という探究学習を通じて現地でのプレゼンテーションの準備をするのですが、私の学年はコロナ禍の影響で中止になってしまいました。私はボストンの音楽について調べ、修学旅行で現地に行ったらぜひ、いろいろな場所で行われている演奏を聞きたいと楽しみにしていました。
コロナ禍による休校や行事の中止は残念なこともありましたが、自分と向き合い、自分を見つめる時間でもありました。1年のときは部活動に力を注いでいて、学習や生活面の自己管理ができていなかったことに気づきました。家庭学習が多くなりましたが、iPadを使って十分に学べることもありましたし、わからないことはすぐにZoomを使って質問することもできました。コロナ禍だからこそ、今、何をすべきか、どうすべきかを考える機会がたくさんあったと思います。
『A特進』クラスはほかのクラスよりも授業時間数が多いので、吹奏楽部の練習や部長としての部活動運営は仲間の協力が不可欠でした。私が吹奏楽部の部長を務めながら、学習と両立できたのは、同級生の存在があってこそ。仲間とのコミュニケーションをとらざるを得ない状況は、自ずと人とのコミュニケーション力を向上させてくれました。
また、吹奏楽部は中学生と一緒に活動するので、年齢が違う部員の心を理解し、経験や意識の違う仲間と気持ちを一つにする方法も学びました。価値観の違う人たちでも、お互いが理解し合って初めて、お互いの成長があることも学びました。
日大豊山女子には「私は女子にしばられない」という教育理念があります。女子校は共学校とは違い、一人ひとりが担う役割は幅広いと思います。とくに『A特進』は少人数なので、体育祭などの行事では一人ひとりの責任は大きく、担う役割の幅も広くなります。でも少数精鋭だからこそ、全員が主体性をもって行事に参加し、成長することができます。
今、正念場の夏を迎えています。私がめざす国公立大学の教育学部、音楽専修は音楽実技の試験もありますが、『A特進』クラスで1年のときから準備を進めてきたという自信をもって、本格的な受験に臨みたいと思います。