学級運営やグループワークでも、ICTは活用されています。
2020年度、2年生の担任を務めた白土先生は、少人数のグループに分けてディスカッションができる「ブレイクアウトセッション」や、アイデアを共有できる「ホワイトボード」の機能を活用していました。
「ICTやアプリの機能は生徒たちが上手に使いこなしていました。私のクラスではいくつかの班に分かれてSDGsについてのグループワークを行ったのですが、SDGsに関する動画を使って基礎知識を得たり、課題や動画のURLをホワイトボードに貼り付けたりしておけば自主学習もできます。
グループ分けをする、アンケートを取る、意見を共有するなど、さまざまに活用できるのはデジタルネイティブの生徒たちだからこそ。なかには対面よりも情報共有の場に意見を書き込むほうが情報発信しやすい生徒もいます。
リモート授業でも協働学習のシステムが入っていたり、双方向のやり取りがしやすくなったので、今後もデジタルの良いところを活かしながら、先生方の個性を発揮できると感じています」(白土先生)
「数学の図形や関数は、もともと板書で説明するのは難しいと感じていたので、パワーポイントで立体的に見える資料をつくるなどの工夫はしていました。リモート授業のために作成したさまざまなテキストや資料は、休校でなくても活用できる教育の財産です」(関山先生)
オンライン授業では、先生方がお互いの授業を見学することも容易にできました。
「教員がお互いに授業見学をし合うことで、授業はレベルアップしています。学校のホームページには、タブレット端末を使った各教科の授業の様子を最新動画でも、公開しています。本校の主体的・対話的な深い学びの様子がわかると思います」(髙橋先生)
ホームページ上の「TOPICS」のページには、机に飛沫防止のパーティションを立ててタブレット端末に向き合う生徒の姿があります。2020年よりも2021年、そして2022年と、花咲徳栄高等学校のICT教育は進化を続けています。
タブレット端末を使いこなす生徒たち