2020年春の休校期間中は毎日、朝9時からのリモートホームルームから始まりました。担任と顔を合わせ、体温と体調を報告して自宅・学習がスタートします。
授業動画をどのくらい見たか、自学・自習がどのくらいできているのかを担任が確認して、不安のある生徒にはこまめにメッセージを送りました。
動画配信されるスタディサプリの授業は外部講師が担当するので、1年生にとっては「藤村にはどんな先生がいて、どんな授業をするのだろう?」ということが一番の不安でした。そこで5月頃から主要5教科については同校の教員が授業動画を作り、「藤村YouTubeチャンネル」で配信しました。なかにはZoomを介した演習形式で行われたリモート授業もあります。
3年生の選択授業では、Zoomのブレイクアウトルーム(グループ分け)機能を使ってディスカッションやプレゼンテーションを行うこともできました。
「生徒たちは『いつ友達に会えるのだろう?』『いつ学校に行けるのだろう?』と不安になることが多かったと思います。そこでクラブ活動でもZoomを介したミーティングやトレーニングを行っていました。私は家庭科担当でソフトボール部の顧問なので、部員に向けて“おにぎりの握り方”などを動画配信して、食事のヒントにしてもらいました。
保護者の方からも『教材だけが送られてくるのではなく、先生の顔が見えたので安心しました』という声が寄せられました。学校が再開して音楽の授業で生徒の歌声を聞いたときは、本当にうれしかったです」
(入試副委員長/櫻庭洋子先生)
今後、再び休校になっても、撮りためられた授業動画が活用され、藤村式学習のサイクルも普段と同じようにできる予定です。生徒と教員のコミュニケーションにも今回の経験が活かされて、安心な“学校生活”が送れそうです。