信念を抱いて世界へ、そして未来へと羽ばたくための教育を実践する東京都市大学等々力高等学校。グローバルリーダーの育成をめざして、2017年には併設中学校に英語力の高い一貫生を高1から約1年間留学させる「特選GLクラス」を開設しています。このクラスの誕生に先立つ2015年に、高入生の保護者から子どもを留学させたいという希望が寄せられ、その声に応えて長期留学制度がスタートしたのです。希望者は高1からカナダあるいはオーストラリアに約1年間留学できます。同校のグローバル教育について、国際教育室長の池田伸先生にお話を聞きました。
「この年、本校から初めて留学した高1生は8名で、そのほとんどがカナダを選びました。オーストラリアへは6月に出発しますが、カナダへは9月に出発するため、夏休みを利用して留学の準備ができます。また、厳密にいうとカナダの留学期間は10カ月間で、オーストラリアの12カ月間に比べて短いぶん費用が安くなることもあってか、毎年、多くの生徒がカナダを選んでいます。どちらの長期留学もホームステイ先から現地校に通います。現地校で取得した単位は日本の高校の単位として認められるため、帰国後は留年せずに本校の高2生として復学し、同級生と一緒に卒業できます。
この長期留学制度がスタートしてから、一貫生と合わせて6名~7名の生徒が毎年留学しています。2020年度の希望者は15名と過去最高でしたが、新型コロナウイルスの影響で残念ながら中止となりました。今回予定していた生徒たちは、2021年にコロナが収束していれば、高1生と一緒に留学することが可能となります」