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めざすはさらなる女性の地位向上!
育むのは未来志向の文理融合のチカラ!
“人の中の人”になるためのDSDAが始動!

芝国際高等学校

〒108-0014
東京都港区芝4-1-30

TEL:03-3451-0912

学校情報 学校HP

 2020年4月、数学者でもある河添健先生の校長就任を機に、「文理一体型」の教育を重視する方向へシフトした東京女子学園高等学校。定評ある質の高い英語教育に加え、世界で活躍できる女性の育成を視野に入れた教育改革もスタートしている注目の女子校です。

 創立120周年を迎える2023年に向けて、すでにハード面では新校舎の建設、ソフト面では同校の新しい“顔”ともなる教育プログラム「DSDA」Data Science&Design,Arts(データサイエンス&デザイン・アーツ)が始動しています。今回は「DSDAって何?」というところから、河添校長先生にうかがっていきます。

優秀な女性人材が活躍できない社会を
変えていくための改革を

まず、DSDAプログラムについてお聞かせください。

河添校長一言でいうと、文理融合型の新しい教育プログラムです。といっても、高校受験をしようとしている中学生の皆さんには難しいと思います。そこで、本校がどうしてそのような新しい教育プログラムを導入するに至ったのか、その背景から説明したいと思います。

 東京女子学園はもともと英語教育に力を入れている学校で、海外研修にもかなり以前から取り組んできました。それはそれでとても良いことです。しかし私は今の日本社会を見てみると、女性が活躍できる場面がまだまだ少ないと感じています。活躍するには英語プラスαが必要です。

河添先生は東京女子学園の校長に就任される前まで、慶應義塾大学総合政策学部で学部長を務めていたので、女子学生の社会に置かれた現状がよくわかるのですね。

河添校長そうですね。私は大学で授業を持っていたのでよくわかるのですが、学習面では圧倒的に女子学生のほうができるのです。これは本当で、成績優秀な女子学生はとても多いです。  

 それなのに、卒業して社会に出た途端、その活躍に黄信号が灯るのです。日本は男女平等社会といってもまだまだ男性中心の社会です。ところで、「ジェンダー・ギャップ指数」というものをご存知ですか? 各国における男女格差を測る指数のことです。世界153カ国中、残念ながら日本は2019年度の110位から、2020年度は121位に後退しているのです。ちなみにトップはアイスランドで、2位のノルウェー、3位のフィンランド、4位のスウェーデンと北欧の国々が続き、フランスが15位、イギリスが21位、アメリカが53位です。私はこの順位を見るたびに、誰かがこの日本の現状を変えなければならないと強く思っています。

河添先生が強い危機感をもって学校改革のリーダーシップを執っていることがわかります。

河添校長東京女子学園は3年後に創立120周年を迎える伝統校です。そこで少し創立者のお話をしたいと思います。

創立者の思いを未来へ伝えるための「人の中なる人となれ」

河添校長本校を創立したのは、初代校長を務めた棚橋絢子先生という女性です。私の母校である慶應義塾大学の創立者・福澤諭吉先生とも深いご縁のあった人です。福澤先生が華族の子女の家庭教師を探していた際、当時、すでに女子教育者として知られていた棚橋先生を頼ったという話も伝わっています。

現在も東京女子学園と慶應義塾大学の三田キャンバスは、ご近所といってもいい距離ですね。

河添校長そうですね。慶應義塾大学の図書館史の中には、図書目録を作成する際に、漢字の読みがわからないと、教員たちが棚橋先生のもとへ教わりに行ったという記録も残っています。明治時代に棚橋先生と福澤先生が、同じように近代日本の教育を支えていたのだと考えると、私は深い縁を感じずにはいられません。

でも、どうしてそれが女性の地位向上とつながるのでしょうか?

河添校長本校の教育理念は「人の中なる人となれ」というものです。これを現代社会に置き換えれば、自立した女性となり、社会を動かしていく女性となれ、という教育観を明確に示したものだからです。福澤先生も、「全社会の先導者足らんことを欲するものなり」との言葉を学生に遺されています。明治の2人の教育者が、生徒や学生に、「リーダーになりなさい」と言っているところが、私にはとてもすんなりと入ってくるのです。

とても興味深いお話です。

河添校長私は古き良き伝統のある東京女子学園の校長となるときに、創立者の思いを確実に継承し、その精神を未来へとつなぐためにも、世界のリーダーになるための新しい教育が欠かせないと痛感しました。その柱としてDSDAプログラムを導入しました。

文理融合のチカラを育むDSDAプログラムは
未来志向の学び

河添校長まず、DSDAの「DS」は「データサイエンス」のことで、いろいろなデータから有意義かつ新たな価値を引き出し、社会の役に立てるようにする分析の手法や、分析の結果を創造的に表現することを学ぶ学問のことです。AI(人工知能)やビッグデータに対するリテラシー(ものの見方)を学んだり、データから事実を正確に読み取ったりするチカラの習得などに努めます。2つ目の「D」は一般的に言い表す「デザイン」をより広くとらえ、ここではキャリアデザインから都市デザイン、あるいは自分の価値観を探究することもデザインとして考えています。「A」は、芸術としてのアート、ものづくりとしてのアートなど、そのエリアは多岐にわたります。※図表1参照

図表1

お話をうかがっていると、理系の学びでもあるような、文系の学びでもあるような印象をうけますが……。

河添校長大事なポイントはそこにあります。本校は2020年度より、「国際教養コース」「未来創造コース」の2コース制でリスタートしています。前者は、外国語の習得を軸に、文系的な学びを実践していくもの。それに対して後者は、探究学習を取り入れながら、理系のデータサイエンス的な学びも実践していくものという位置づけです。とはいっても、文系と理系を明確に分けるつもりはなく、2つのコースは共通部分も多く、柔軟なカリキュラムで生徒たちの知的好奇心を伸ばしていきます。

“人の中なる人”となるための「文理一体型」教育の実践ですね。

河添校長そのとおりです。私は数学者としての立場から、昔から数学嫌いの生徒をなくしたいとも思っています。実は、DSDAはその解決のためにも有効なプログラムなのです。「英語教育と言えば東京女子学園」との高い評価もいただいていることを大事にしながら、プラスαのDSDAを取り入れ、これからは英語教育とDSDAの組み合わせで、大学進学からその先の社会で役立つ文理融合のチカラを育んでいこうと考えています。

DSDAに関連する時間割は、どのようになっているのでしょうか?

河添校長2021年度からの予定は、図表2のとおりです。とくに注目していただきたいのは、データサイエンスに関することを楽しく身近な話題として学ぶことです。この表以外にも各教科においても、データサイエンスの視点からいろいろな話題を取り上げたいと思っています。高1と高2にある「企業連携枠」もユニークです。本校ではこれまで、学校近隣の複数の上場企業との産学連携講座を推進しており、森永乳業からは、ビフィズス菌などの機能性素材の話や、ヨーグルト商品開発の取り組みや、歴史をうかがい、NECと共同で取り組む企業コラボ「未来創造プロジェクト」では、最先端のテクノロジーを校外学習で実際に体験し、社会の未来・自分の将来を創造していく特別授業として好評です。

図表2

DSDAが未来志向の教育プログラムであることがよくわかりました。

 河添校長オンラインによる学校説明会も随時開催していますので、興味のある受験生はぜひ、詳細をHPでご確認ください。

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