2019年度入試においてGMARCHに361名、国公立大学・早慶上理に101名の合格者を輩出した國學院高等学校。2017年度の実績を見ても、GMARCHの合格者は東京都で2位の実績です。大学付属校でありながら、“私立難関大学合格”を実現できる理由について、進路指導部長の星野真人先生にうかがいました。
「本校は高校単独校なので、他大学をめざす生徒は早くから目標を定め、効率的に学習を進めて志望を実現しています。部活動をはじめ、高校時代にしか経験できない学校生活も大切にしているので、仲間との絆を強めながら団体戦で受験に臨める学習環境が整っています。
面談は4月の顔合わせから行い、それ以外にも年3回、授業を短縮して二者面談週間を設けています。なぜ“二者面談”なのかと言えば、学習や進路の相談だけでなく、小さな悩みや人間関係のことなど何でも話せる時間を設けるためです。三者面談は秋に行いますが、教員だけに話したいこともあるでしょう。志望を実現するために、学習サポートだけでなく全人教育を基本とした学習環境づくりが本校の体制です」
コロナ禍による休校中には、面談や授業をリモートで行いました。それでも学校が再開したときの生徒たちの喜びは大きなものでした。登校を待ちわびていた新1年生はもちろん、受験を控えた高3生にとっても、団体戦で臨む雰囲気がいかに大切なのかを実感したことでしょう。
11月の現段階(取材は11月)では、再び休校になる可能性が捨てきれません。「受験勉強はどうするのか?」という不安もありますが、新型コロナウイルスの感染に対する國學院高校の姿勢は、“生徒の健康を守る”ことに重きを置いています。そのため部活動が出場する試合は、感染症対策がなされているかどうかを精査して許可制とし、練習時間も少なくして臨みます。
さまざまな推薦入試に挑む高3生には、面談や小論文対策を学校が全力でサポートしています。制約がある中でさまざまな工夫を凝らし、「攻めの姿勢で行こう!」という先生方の呼びかけは、健康で安心な学校生活を送りながら志望を実現させる原動力となっています。