朝礼をはじめ、始業式や終業式、「國高祭」(文化祭)の開閉祭式、体育祭まで行います。体育祭は3年生男子が組体操を、女子はダンスを披露するのが伝統です。
旧鎌倉街道沿いにある第二記念館には、小体育館があります。もともと体操部のために造られた小体育館には、器械体操の本格的な器具を完備。体育の授業やバトン部、バレーボール部、バスケットボール部が練習しています。
学年集会や「國高祭」のクラブ発表などに使われる講堂。グランドピアノやミキシングルームなどの音響設備があり、ダンスの授業や合唱コンクールなどが行われます。
茶道部が活動する和室。椅子でお茶をいただく立礼席(りゅうれいせき)もあります。オーストラリアの姉妹校から留学生が訪れると、お点前を披露してもてなします。
弓道部専用の弓道場。練習用の「巻藁(まきわら)」が置いてあるスペースもあります。全員がほぼ初心者ですが、関東大会出場の常連です。
蔵書は約3万8千冊。試験前には多くの生徒が自習スペースを活用しています。インターネット検索やDVDの閲覧も可能。11月、司書の先生お薦めの図書はピーターラビット関連の本でした。コロナ禍でストレスの多い生徒たちの気持ちを和らげたいとの思いが感じられます。
第二代校長の小林武治先生の時代に設置された資料館。古墳時代の出土品から平安時代の王朝文化を伝える十二単や貴族の装束など、歴史的に貴重な資料が展示されています。開校70周年には、「今に伝わる よみがえる 〜鶴岡八幡宮の女房装束〜」の映像教材を制作。ホームページから見ることができます。
1948(昭和23)年、國學院大學の構内に開校した國學院高等学校は、1956(昭和31)年に現在の校舎がある渋谷区神宮前に移転しました。日本文化の継承・発展を目的として設置された「日本文化史資料館」には研究家が訪れるほどの貴重な資料が収められ、本格的な弓道場を有するなど、歴史的な見所も多いキャンパスです。メインの校舎のほかに体育館のある「第一記念館」と、小体育館や講堂、茶室のある「第二記念館」があり、コンパクトでありながら必要な設備がそろっています。
キャンパスのある「神宮外苑」は、日本の文化、スポーツや歴史を体感し、海外の方と触れ合う機会も多い場所です。キャンパスからほど近い「国立競技場」は1964年の東京オリンピックが開催された場所であり、以前はここで体育祭が行われていました。
「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」開催予定の「新国立競技場」は、通学途中に目にすることができます。同競技場建設前は、陸上部の練習場に利用することもありました。ちなみに「東京体育館」のプールでは水泳部が練習し、野球部は「明治神宮野球場」をホームとする「ヤクルトスワローズ」も使用する室内練習場を借りることもあります。
「秩父宮ラグビー場」はラグビーの国際試合はもちろん、1964年の「第18回オリンピック東京大会」ではサッカー競技場として利用されました。国際大会が開催されるたびに、多くの外国人選手や海外からの渡航者を身近に感じる環境です。
神宮外苑のイチョウ並木の先にある「聖徳記念絵画館」には、明治天皇生誕から大政奉還、江戸開城、そして崩御までの出来事を描いた80枚の名画が展示され、生きた歴史を学べる施設です。その周辺は皇居周辺と並ぶランニングコースで、体育の授業で走ることもあります。
「国際的なイベントが行われる施設や歴史的な建物がすぐ近くにある環境は、社会や世界の動きを身近に感じることができます。通学で目にする人の動きや出来事は、“自分たちが社会の動きの中心地で学んでいる”ことを実感させてくれると思います」と入試広報部長の柳町和洋先生は話します。
東京メトロ「外苑前」駅と「北参道」駅、JR「千駄ヶ谷」駅と「信濃町」駅、都営地下鉄大江戸線の「国立競技場」駅の5駅からアクセスできるのも魅力です。
この学校の掲載記事をピックアップしました。