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大東学園高等学校

〒156-0055
東京都世田谷区船橋7-22-1

TEL:03-3483-1901

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「人と人とのつながり」を大切にしながら
仲間とともに学び、成長し合う部活動

「人と人とのつながりを大切に、ともに学び成長し合うこと(人間の尊厳を大切にする)」を教育理念に掲げる大東学園高等学校。今回は、その理念を部活動で実践している硬式野球部と空手部の活動を紹介します。

「自分もやればできる」というきっかけを作る時間

 硬式野球部のモットーは、「手を抜かず、一生懸命にやればできる」を、日々の活動でめざしていくことです。

「部活動は学生の時にしか経験できないものです。身体を張って全力でぶつかりながら一生懸命になれるものを見つけてほしい。そこから“自分もやればできる”というきっかけになってくれるといいと思っています」(顧問の林春信先生・情報科)

 3年生が引退した現在の部員は6名で、練習は週6日。平日は主に同校グラウンドで練習を行い、土曜・日曜は連合チームを組む学校へ出向き、合同練習や試合を行っています。平日練習は6名での活動となりますが、部員たちの張りのある声がグラウンドに響きわたっているせいか、少人数を感じさせない活気があります。

「うちの場合、試合などで多いのは捕球ミス、送球ミスといった小さなミスです。それをどうすれば少なくできるのかを話し合い、部員の出した答えが“声がけをちゃんとしよう”というものでした。例えば、内野手が一塁へ走球する場合に『ファースト、行くぞ!』と声を出し、一塁手も準備はできているぞという意味も込めて『来い!』と返す。練習中は、常にそれを心がけています」

 声を出すことによって一つのプレーに対する個の意識が高まり、チーム全体の意識を底上げし、それがやがては高いモチベーションにつながっていきます。

「連合チームというと、『試合もなかなか組めないのでは?』と思われがちですが、実は試合は多いのです。そして全員がレギュラーであり、1年次からフルメニューをこなせることもモチベーションの高さにつながっているのではないでしょうか。また、みんなが“勝ちたい”という強い気持ちを持っている。彼らからそれが伝わってくるのです。そうした環境だからこそ精神的に打たれ強く、野球を自由に、楽しそうにやっています」

 そんなチームの大きな目標の一つは「1勝」です。

「今年のチームは強いチームではなく、残念ながら公式戦で1度も勝ったことがありません。ですから、まず1勝を味あわせたいし、『野球をやっていて良かった』と感じてもらいたいのです。そうしたなかで“やればできる”を実感してほしいと思っています」

 来春、そして夏を見据えた野球部の奮闘は、始まったばかりです。

主将に聞きました!

髙橋 陽くん(普通コース/高2) 髙橋 陽くん(普通コース/高2)

 土・日の合同練習や試合は、自分たちの課題を見つけられる良い機会です。例えば、実践形式での連携の声がけなどにも気づくことが多く、部員同士で課題を確認して、それを持ち帰って改善することを繰り返しています。人数が少ない分、自分たちで考えて取り組めるようになったこともあり、中学時代よりも身体の使い方や技術的なことへの思考回路が働くようになりました。現在のチームとしての目標は、体力面、基礎技術を底上げすることと、一人が2つ以上のポジションをこなすこと。そして、その先の1勝をつかみ取ることです。

めざすは「仲間ができて良かった」と思える部活動

 今春、3年生が卒業したことで部員が不在となり、一時は存続も危ぶまれた空手部ですが、新1年生が2名入部し、顧問の髙橋祥太先生(国語科)、大森崇コーチ(剛柔流空手)という新体制で新たにスタートを切りました。新生・大東学園空手部のモットーは、「第一に楽しむこと」だと髙橋先生は話します。

「武道ですから、『忠義(大切な相手に対して真心を尽くすこと)』『礼節(礼儀と節度のある態度)』はもちろん大事にしたいのですが、少人数でゼロからのスタートなので、何よりもまず『空手をやって良かった』、部活動を通じて『仲間ができた良かった』と思えるように、積極的に仲間を増やしていこうと話しています」

 技術的な指導にあたる大森コーチも、「一生の友達をつくってほしい。一緒に汗を流した仲間との絆は強くなりますから」と話します。

「ただし、部活動に取り組むうえで目標がないと、楽しむこともできないと思うのです。そこでコーチと話しているのは、『大会への出場をめざしていこう!』ということです」(髙橋先生)

 2つの大きな目標に向けた練習は週3日(月・火・木)。メニューはストレッチに始まり、空手の基本である三戦(さんちん)の型を自分のものとするために、身体に染み込むように繰り返して行うのが大きな流れです。「突き」や「蹴り」といった基本から派生する技も、コーチからほぼマンツーマン指導を受けられるため、「細かいところも、練習しながらすぐに指摘してもらえるのでやりやすいですし、すぐに覚えられます」と、田村航大くんは言います。

 田村くんは、「どちらかというと『組手』よりも『型』のほうに魅力を感じているのですが、もう一人の部員は『組手』のほうが好きなので、お互いに教え合うような感じです」とも。これが切磋琢磨することであり、髙橋先生が述べた“仲間づくり”にもリンクする大切な“仲間との関わり方”なのです。

「それが部活動をやっている大きな意味でもあり、その環境を提供するのが私の役目だと思っています」(髙橋先生)

 ゼロからのスタートとなった新生・空手部に注目です。

顧問に聞きました!

髙橋 祥太 先生(国語科)

 始まったばかりの部活動ということもあって、部員2名とは密に連絡をとるようにしています。今日一日の出来事について話をするなどのコミュニケーションもその一つです。

 技術的な指導は大森コーチに一任しています。技術面以外で部員たちに大切にしてもらいたいのが、人との最初のコミュニケーションである“あいさつ”です。そして自分から率先して物事に取り組むといった姿勢も身につけてもらいたいですね。

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