33名が所属する硬式野球部は、2019年秋から弓田鋭彦氏を新監督に招き、新体制のもと活動しています。2020年10月には埼玉県志木市にある専用グラウンドのリニューアルも終わり、部員たちは感染症対策をしっかりしたうえで、現在、週5日の練習に励んでいます。
普段はキャッチボール、ノックなどの基礎練習や、試合で課題となった外野と内野の連係プレーの練習をしています。試合前にはランナーを付けての練習など実践的な内容に切り替えます。土をすべて入れ替えた新グラウンドは、走り心地も抜群です。より実践に近い感覚で練習ができるようになりました。
年2回の合宿では、夏は長野県で試合形式、冬は関東近県でトレーニングを中心に行ってきました。2020年度は新型コロナウイルス感染予防を行いつつも、練習や試合にしっかり組めるように工夫を凝らしています。
弓田監督は甲子園出場経験を持ち、社会人野球の日本石油で投手としてプレー、引退後は、JX-ENEOS野球部で副部長を務めました。日々のていねいな指導に、野球推薦で大学進学にチャレンジする生徒も出てきています。目標は東京都大会ベスト8。1981年の決勝進出の古豪復活をめざします。
部の雰囲気は、自主性を重んじ、部員が自ら考えて動くことを大切にしています。中学3年生を対象とする練習会もあり、実力を問わず高校で3年間野球をやりたいと希望する生徒を歓迎しています。「勉強も野球もしっかりと取り組む。そんな雰囲気がより高まってきています。野球を通してひとつのことを続ける強さ、みんなで協力することの大切さを学んでほしいですね」と顧問の田中延佳先生は話します。