豊島学院高等学校には、兄弟校の昭和鉄道高等学校の生徒とともに企画・運営を行う学校行事や部活動が数多くあります。将来の目標や考え方の異なる仲間と共に活動することで多くのことを学ぶことができます。社会に出ると、いろいろな価値観を持った人と協働することになりますが、本校の生徒たちは、高校時代から多様な価値観に触れ、認め合う大切さを知っています。
また本校では、2週間のオーストラリア海外研修や3カ月間のニュージーランドターム留学を実施しています。
2019年度のターム留学参加者は、1人1家庭ずつホームステイし、現地の高校で、すべての授業を英語で受け、自分の意見を自分の言葉で伝える貴重な経験をしました。その中で、文化や国の違いを感じ、学ぶことも多かったようです。帰国後のレポート発表では、その場にいた教員全員が目を見張るほどの精神的な成長を遂げていました。参加者はこの経験により、さらなる意欲を高め英検の準1級を取得したり、また「サイエンスの最先端を学びたい」と高い志を語り、海外大学への進学を希望しています。
このような生徒たちの夢を実現するために、本校の教職員は生徒たちを応援し、サポートすることに力を惜しみません。
私が生物学という学問を選択した過程には、生物という学問を通して、生き方や倫理観を教えてくださった恩師の存在があります。「自分も恩師のような存在になりたい」と考え、教員をめざし、次の世代に伝えたいという思いで教師を続けてきました。
本校の生徒たちには、主体的な高校生活の中でさまざまな体験を通し、思考力、判断力、表現力を身につけ、将来は「創造性」「社会的な公正」「個人の尊厳」など多様な価値が共存する未来社会を牽引する存在となってほしいと願っています。
今まで自分が取り組んできたことを信じて、着々と進路の準備をしてほしいと思います。何かにチャレンジするとき、成功の鍵は準備です。私たちはそれを全力で支える存在でありたいと願っています。