
「自分が何をしたいかわからない」という生徒には、将来をイメージできるようなアドバイスを心掛けています。自分の思いをしっかりと伝えられる「言葉に強い生徒」を育てることが目標です。
「スーパー特進類型」を設置して2年目の2019年度、東北大学、東京農工大学、千葉大学をはじめとする国公立大学へ17名の合格者を輩出した豊島学院高等学校。2020年度は「スーパー特進」の1期生が大学受験に挑む年であり、さらなる飛躍が期待されています。
進路指導部が重点目標とするのは、「言葉に強い生徒を育てる」ことです。
「グローバル化やIT化が進む近年に求められるのは、単に知識を蓄え増やすだけの勉強ではなく、得た情報や知識を活用して何ができるかを考えられる力です。また、社会に出ればチームで協働することが多くなりますから、自ら情報を発信しながら協働し、チーム全体で適切な解答を導き出すようなコミュニケーションカも求められます。
それらの基礎となるのが『言葉』です。英語の長文読解や数学の文章問題を解く際、語彙力をもとに理解し、思考し、問題を解きます。わからなければ周りの人に質問する、教える人はわかりやすく説明する、その過程を繰り返すことで、自らの意見を発信する力がついていくと考えています」(上坂直子先生/進路指導部長)
言葉に強くなるための取り組みは、朝学習で行う「言語力ドリル」、各学年で行うディベートやディスカッション、「小論文チャレンジノート」への取り組みなどの日常的なものから、「ビブリオバトル」、年2回の「小論文模試」など多彩です。
各教科の授業では、SDGsに関連したテーマを扱っています。国際社会の目標である「SDGsの17の目標」を身近な問題として捉え、一人ひとりが探究したいテーマを発見し解決に向け取り組んでいます。