2020年春、国公立大学に39名が現役合格。早慶上理に73名、GMAECHに157名が現役で合格しています。東京都市大学等々力高等学校の進学指導について、進路指導部長の宮内伸人先生に話を聞きました。
「京都大学と一橋大学に本校から今年初めて現役合格者を出しました。東京大学には一昨年に既卒生1名が、昨年に現役生2名が合格を果たしています。これで3年連続、「東大・京大レベル」の最難関国立大学に生徒を送り出していることになります。
国公立大学に関しては、2019年が現役合格者数49名で過去最高でした。2020年は39名であり、昨年に比べると10名少なくなっています。しかし、昨年の卒業生は208名、今年の卒業生は172名であり、今年は昨年よりも卒業生数が少ないのです。
そこで、国公立大学の現役合格者が卒業生を占める割合を計算してみると、昨年も今年も約23%になります。数の上では減っていても、割合は同数なのです。早慶上理やGMARCHにも、多くの生徒が現役で合格を果たしています。また、今年は私立大学の医学部医学科に5名が合格しました。」
さらに大きな特色として、同校の現役合格率の高さが挙げられます。6年連続して合格率が90%を超えているのです。国公立大学や早慶上理の合格者を見ても既卒生は数名しかいません。しかも行きたい大学や、自分で納得できる大学への現役合格をほぼ全員が手にしていると宮内先生は話します。
「本校では特定のクラスや、成績の上位者だけに的を絞っているわけではなく、どの生徒にも分け隔てなく高3の最後の最後まで力いっぱいサポートをしています。現役合格率が90%を超えることは、手厚い指導の証であると私たち教員は誇りに感じています」
同校に入学すると、生徒全員に「TQノート」が配布されます。このノートに学習計画を書き込み、きちんと勉強できたかを振り返るのです。この習慣をつけて時間の管理能力を養っていきます。そのため、ほとんどの生徒が時間を有効活用できるようになり、勉強と部活動の両立ができるようになります。
部活動の入部率は約80%。この春、一橋大学に進学した生徒は軽音楽部に、東京学芸大学に進学した生徒はバトン部に所属していました。早稲田大学や慶應義塾大学に進学した生徒たちは、バレーボール部や演劇部、軽音楽部、野球部にそれぞれ入っています。生徒の多くが部活動と勉強、さらには文化祭や体育祭といった行事にも打ち込み、充実した高校3年間を送りながら、第一志望の大学に合格を果たしているのです。