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東京農業大学第三高等学校

〒355-0005
埼玉県東松山市大字松山1400-1

TEL:0493-24-4611

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どこにもない文化祭
今年だからこそ成し遂げられた「浪漫祭」

人を楽しませるための創意工夫で
全校生徒を動かした

 休校が続いた今年の1学期。東京農業大学第三高等学校では体育祭が中止になり、「浪漫祭(文化祭)」の開催も危ぶまれていました。生徒会スタッフはZoomで会議を開き、新型コロナウイルス感染拡大を防ぎながら「浪漫祭」を開催しようとさまざまな案を出し合いました。

「廊下の中央に衝立を設置して、ソーシャルディスタンスが保てるようにしよう」「移動のときには傘をさして歩けば感染は防げるのではないだろうか」「体育館を無観客にして、例年通り演劇部や吹奏楽部の公演ができないだろうか」など、さまざまな意見が出ましたが、「浪漫祭」中止は濃厚でした。そのときの様子を、生徒会指導部長の荒井浩先生は語ります。

「生徒たちからさまざまな意見が出ました。『実際はどこまでできるのか?』『体育館を無観客にして公演をライブ配信しても、教室で見ている生徒たちは盛り上がるのだろうか?』というネガティブな意見が大半を占めていました。しかし、生徒たちの『浪漫祭を開催したい!』という熱意は伝わってきました。もしもこのまま2学期を迎えたら、学校に来る目的が勉強だけになってしまいます。いろいろな行事が中止になったけれど、なんとか『浪漫祭』だけでも開催したい、ネガティブな意見を吹き飛ばしたいと思い、専門家に相談したところ、『体育館のパフォーマンスをライブ配信するのは可能』という回答を得て、本格的に準備が始まりました。

 生徒たちは1分単位で計画を立て、綿密なリハーサルをして当日に臨みました。クラスで見ている生徒たちを盛り上げるために、全校生徒にサイリウムを配り、パフォーマンスや演目のつなぎ部分には感染拡大を防ぐ呼びかけをするCMを製作しました。当日、どの教室でもライブ配信された画面を真剣に見つめる生徒たちの姿がありました。サイリウムを振って盛り上がる様子を見ていると、どこにもない『浪漫祭』を実現させた生徒たちを誇らしく思う気持ちがわき上がってきました。

 今までにない『浪漫祭』を成功させた経験は、生徒の自信につながるでしょう。全校生徒を動かした生徒会スタッフは、人を楽しませるために何かを成し遂げた達成感を、一人ひとりが感じているはずです」

 準備期間は約2週間。半日だけの「浪漫祭」が終わり、恒例の花火を打ち上げ、先生方がスクールバスを見送ったのは午後7時を回っていました。

生徒会スタッフに聞きました!

生徒会会計長 中村 浩康くん(高2) 生徒会会計長 中村 浩康くん(高2)

今までにない「浪漫祭」で工夫したのは
「いかに人を楽しませるか」

「浪漫祭」が中止になると決まったとき、『これでは何もない1年になってしまう』と、とても残念な気持ちになりました。昨年10月に生徒会会計長になって、一大イベントである「浪漫祭」を成功させようと意欲満々だったのに、やりがいもなくなってしまうと思ったのです。何よりもクラスのみんなで団結して1つのことをやる機会が失われてしまうと思いました。

 そこで「浪漫祭」を実現させるための案を募ったところ、教室の窓を全開にするなどいろいろな案が出てきました。ポスターやパンフレットも例年通り製作しました。図案はライブ配信されている画面を生徒が見ている視点で描かれたのが2点、新型コロナウイルスと戦う図柄が1点あり、校長先生は「今年だからこそ描かれたポスターだった」とコメントしてくださいました。

「浪漫祭」での僕の仕事は、放送室でライブ配信の管理をすることでした。パフォーマンスなどの演目を切り替えるタイミングにはとても気を遣いました。最後はビンゴ大会をする実施するのですが、ただビンゴをするだけでは間が持てないので、盛り上がるようにMCの内容も考えました。最後に打ち上げる花火は3年生しか参加できないことになったので、1年生、2年生も楽しむにはどうしたらいいかと考えました。花火のあとには細かいゴミが出るので、サッカー部や陸上部がすぐにグラウンドを使えるように、必死で後処理をしました。

 昨年はスムーズな進行だけを考えていましたが、今年は「どんな工夫をしたら、みんなが楽しんでくれるだろうか」を考えている自分がいました。「浪漫祭」の裏方を経験して、すべての人を満足させるのはとても難しいと感じています。僕は将来、環境汚染を防ぐ仕事がしたいと思っていますが、環境問題の取り組みも、きっと損する人と得する人、いろいろな立場や視点から物事を見なければならないと実感しました。

 来年の「浪漫祭」が終われば生徒会スタッフは引退です。来年こそ、例年通りの「浪漫祭」が開催できるように心から願っています。

生徒会副会長 浜田 空さん(高2) 生徒会副会長 浜田 空さん(高2)

困難だったからこそ
学ぶことがたくさんありました

 例年の「浪漫祭」は4月くらいから準備が始まります。でも、今年は6月にやっと分散登校が始まって、「浪漫祭」中止はほぼ決定の状態でした。

 例年通りの「浪漫祭」開催は無理でも、今できることがあると思って生徒会はいろいろな案を先生方に提案しました。会議や打ち合わせも、新型コロナウイルスが感染拡大しないように、リモートや少人数で行う必要がありました。「浪漫祭」の開催は9月の中旬で、体育館で行うパフォーマンスをやることに決まったのは8月の終わりです。本番まで約2週間で準備を進めました。

 体育館で公演を行った主な部活動は「合唱部」「吹奏楽部」「演劇部」です。演劇部の公演は、その後に東松山市主催で開催された「子どもたちの文化祭」でも上演しました。例年行ってきた「ミスター・ミスコンテスト」や「歌うまコンテスト」、昨年できたダンス同好会と有志団体によるダンスパフォーマンスもライブ配信しました。チアリーダー部は全国大会に出場したときのパフォーマンスを披露してくれて、応援リーダー部は運動部の試合などで行う伝統の応援を発表してくれました。

 高3は飲食を扱うことができるので、来年、高3になる僕もぜひ、実現させたいと思っています。例年、化学部が販売する「農大カルピス」は普通のカルピスよりも少し酸味が強くてさわやかな味です。来年こそは、多くの来場者に飲んでもらいたいと願っています。

 今年の「浪漫祭」で僕が担当したのは動画製作です。体育館での出演者の移動やバンドの準備中の時間は間延びしてしまうので、その時間を埋めるCMを作りました。主に新型コロナウイルス感染拡大に関する注意喚起をする内容で、先生方も製作に協力してくださいました。撮影スケジュールを立てて、ドローンカメラやピンマイクを準備したり、出演者や出演クラブと交渉したりするなどの経験は、普段の授業では学べないことがたくさん詰まっていました。編集や画像処理、音楽をつけるなど、映像製作はとても楽しいものでした。

 昨年までは思いもしなかった経験を数多くできた今年の「浪漫祭」。もしも生徒会に所属していなかったら、知らなかったことがたくさんあります。最後に生徒会長が花火のスイッチを押したときは、達成感でいっぱいでした。

 今年の「浪漫祭」のテーマは「アプリシエイト・ザ・モーメント/今、この瞬間を楽しもう」。大変なこともあったけれど、一瞬一瞬を楽しむことができました。

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