「休校期間中は、どの生徒も不安な思いを抱えていたはずです。学力面はもちろんですが、その不安の受け皿にならなくてはならないと、生徒とコミュニケーションができる環境を整えることに重きを置いて、急ピッチで対策を進めてきました。
6月にはiPadを1人1台使用する環境は整ったのですが、4月の時点では生徒各自が所有するタブレット端末を使い、自宅でオンライン授業を受講するという状況でした。そこで当初は動画を視聴したうえで、Classiを通じて課題の配信・回収・添削を行う配信型の授業を行い、同時にGoogle meetを使って毎朝8時40分からホームルームを行うなど、生徒の顔を見て双方向でコミュニケーションを図れるように対策を講じました。
新1年生に関しては登校再開後、安心して学校生活に馴染んでいけるように、例えば1クラス40人ほどを4人1グループに分けてグループごとに担任と生徒の交流を深め、徐々に交流の和を広げていくなど、クラスづくりに力を入れていました」(飛田先生)
「不安を少しでも和らげ、登校を楽しみにしてほしいと思い、毎年4月に行っている『図書館オリエンテーション』を今年はオンラインで配信したり、週に1回はお勧めの本を紹介したりするなど、図書館からも新入生に向けた情報発信を行いました。登校できるようになってから、紹介した本を借りにくる生徒がいたり、新入生もルールを守って図書館使ってくれたりする様子を見ると、とてもうれしくなります」(藤原先生)