心の教育である「内観」を重視。自己を見つめる「自己観察教育」の実践により、狭山ヶ丘高等学校は東京大学や早稲田大学、慶応義塾大学をはじめとする最難関大学に多くの合格者を輩出しています。「初志貫徹」の精神を大切にしている同校の『Ⅰ類 難関国立進学コース』で学びながら、生徒会長としてその活動に励むH.Iくん(高2)に話を聞きました。
心の教育である「内観」を重視。自己を見つめる「自己観察教育」の実践により、狭山ヶ丘高等学校は東京大学や早稲田大学、慶応義塾大学をはじめとする最難関大学に多くの合格者を輩出しています。「初志貫徹」の精神を大切にしている同校の『Ⅰ類 難関国立進学コース』で学びながら、生徒会長としてその活動に励むH.Iくん(高2)に話を聞きました。
『狭丘祭(文化祭)』を見に行ったとき、模擬店やステージ発表などに生徒がいきいきと取り組んでいる姿を目にしました。そのとき、「僕もこんなふうに文化祭で活動してみたい」と思ったのがきっかけです。そして、狭山ヶ丘のことを詳しく調べてみると、難関といわれる大学に多くの生徒が合格していることがわかりました。そこで憧れの気持ちがますます強まり、第一志望にして受験勉強に打ち込みました。
生徒の声にたえず耳を傾け、大好きな狭山ヶ丘をさらに良い学校にしたいと思って立候補しました。また、生徒会長として、『狭丘祭』に深く関わっていきたいという気持ちもありました。僕は中学のときに副会長補佐などの生徒会役員を務め、高1で副会長を務めました。こうした経験を活かし、「目に見える形で狭山ヶ丘に変化をもたらす」という公約を掲げました。
副会長や書記、会計といった生徒会役員をまとめています。狭山ヶ丘には年に1回生徒総会という大きな行事があります。生徒会役員は生徒総会で司会を務め、「学校をこうしてほしい」という生徒の意見を集めます。生徒会では、その意見を吟味したうえで学校に提出したり、校長先生と直接話し合ったりします。そして、生徒の声に応えるために生徒会が具体的にどのように活動しているのかを『生徒会通信』に記して生徒に報告しています。こうした取り組みによって、生徒会活動への関心をさらに高め、一人ひとりの声をより大きなものとして学校に届けていきたいと思っています。
生徒総会が終わると、9月に『狭丘祭』が開催されます。生徒会は、行事委員と力を合わせ、『狭丘祭』の企画や運営を担います。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で『狭丘祭』は中止になりました。そのため生徒会では、『狭丘祭』の代わりに何か思い出に残るものを各クラスでつくれないかと検討しています。
また、このコロナ禍において衛生面など、どのような点に気を配ればみんなが安心して学校生活を送れるかを、生徒総会の場で生徒たちと書面で意見交換をしました。
生徒会役員の任期は4月から1年間です。その最後の仕事となるのが卒業制作です。毎年、生徒会では卒業式の会場の飾り付けを手掛けています。これを卒業制作と呼び、卒業する先輩方の旅立ちをイメージして、昨年は大きな船を立体的に制作しました。さらに、卒業生全員に渡す記念品を何にするかを考えます。さまざまなものなどが候補に挙がっています。
みんなの意見をまとめたり、作業の指示を出したり、大勢の人前で話をしたりする経験は、生徒会長にならなければできなかったと思っています。また、一人ではできないことも、みんなと力を合わせればできることを知りました。この気づきや経験を通して、少しは成長できたのではないかと自負しています。
これまでお話ししてきたように、生徒の意見を届ける機会が充実していることです。また、今年の6月、総合グラウンドに新しい管理棟が誕生しました。1階には部室や更衣室、トレーニングルームが、2階には広い武道場があります。
もうひとつの自慢は、行事が多いことです。なかでも自慢の行事は6月の体育祭です。例年、メットライフドームで開催されています。何事にも力いっぱい取り組む狭山ヶ丘生の姿を見ることができる行事です。今年の行事は残念ながら新型コロナウイルスの影響でほとんどが見送られてしまいました。来年は実施できることを願っています。
具体的な目標はまだ決めていないのですが、大学で法律を学びたいと考えています。法律の知識があれば、人々の暮らしに大きく貢献できるからです。生徒会活動を通して学んだことを、将来の糧にしていきたいと思っています。
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