桜鏡祭実行委員として、『桜鏡祭』への思いを聞かせてください。
石田さん『桜鏡祭』は例年、小学生や幼稚園生に向けた企画もあり、小さな子どもや地域の人にも愛されてきた文化祭です。今年は外部の人に直接足を運んでもらうことはできませんが、オンラインで配信することにより、これまで以上に多くの人に知っていただける可能性が広がりました。今年はそれをチャンスと捉えています。
河原くんオンラインだからこそできる企画はたくさんあります。制約があるからこそ、今年ならではのベストな『桜鏡祭』ができるのだと、前向きに考えてきました。モチベーションはむしろ高まっています。
どんなことを心がけて活動にあたっていますか。
石田さん具体的な作業は「広報班」「装飾班」というように、班に分かれて各自が担当します。それを調整していくのが私たちの役割です。でも、単に作業が順調に進むようにするのではなく、みんなが意欲を失わずに楽しいと感じながら活動して、最後に達成感を味わえるような組織づくりをめざしています。
河原くんそのためには、僕たち自身が高いモチベーションを持ち、みんなを盛り上げていくことも大切です。また、現場から声が上がってくるのを待つのではなく、作業を手伝うなどして積極的に現場の状況を把握するようにしています。
桜鏡祭実行委員の活動を通して学んだことは?
石田さん将来は幼稚園教諭をめざしています。幼稚園教諭は一人ひとりの子どもをきちんと見守る観察眼や気遣いが求めれる職業です。実行委員長を務めたことで身についた力は、将来もきっと役立つと思います。
河原くん僕は部活動で剣道部副部長、桜鏡祭実行委員では副委員長を務めています。責任ある立場を両立するのは大変ですが、その分、自ら考えて行動に移す力やリーダーシップなど、自分の成長を実感しています。将来は警察官をめざしていますが、どんな職業に就いたとしても、この経験が活きるはずです。
学校に足を運ぶことができない受験生に伝えたいことは?
河原くん上野学園は都心にあるため学校生活に制約があります。例えば広いグラウンドや体育館はありません。でも、だからこそ限られたスペースを最大限に活かして、部活動をやるにはどうしたらいいかと常に考えて行動する習慣が自ずと身につきます。今できることやろうという、常に前向きな雰囲気があふれているんです。さまざまな制約のある今年の『桜鏡祭』に全員が一丸となって前向きに取り組んでいけるのも、そうした校風の表れだと思います。
石田さん上野学園のホームページにアクセスしていただいたら、ぜひ学校ブログで年間行事を見てください。これまで行われてきた『桜鏡祭』の様子も紹介されていますので、そこから前向きでひたむきな上野学園の雰囲気を少しでも感じ取ってほしいと思います。