生徒会スタッフが連携して案内役を務めます
“いつでも真剣勝負、いつでも笑顔、素直であること”がモットーのチアリーダー部は人気クラブのひとつ。
理科の講座授業「DNAの抽出実験」の様子。ブロッコリーのつぼみを切り取る作業に没頭する参加者たち。
新設されたカフェテリアには控え室のほかに『なんでも相談コーナー』を設置。
和太鼓部の体験会。構えに始まりバチの持ち方から打ち方、演奏までを体験。部活動体験は保護者も見学可。
サッカー部や野球部、陸上部など、同校の部活動は盛ん。グラウンドなどの施設も充実しています。
情報処理部の体験テーマは「簡単なゲームを作ってみよう」。中学生の集中力もMAXに!?
保護者向けにはコース別説明会をはじめ、『進学にかかわるお金の話』(就学支援金と進学費用の説明会)も開催。講座授業は密を避けるため、各講座とも定員15名で実施されました。
8月29・30日の両日、武蔵越生高等学校のオープンキャンパスが開催されました。2021年に受験を迎える中学生と保護者との大切な接点となる催しは、例年であれば一日に1,000名ほどの参加者を募りますが、コロナ禍にある今年は安心・安全を配慮し、一日あたりの上限を500名に設定して行われました。当日は厳しい残暑に見舞われましたが、歓迎レセプション会場に用意された約500席は、ほぼ満席。受験生親子の関心の高さがうかがえました。
定刻通り9:00にスタートしたレセプションは、まず歓迎セレモニーとして吹奏楽部の演奏、そしてチアリーダー部による演技からスタート。「来場いただいた皆様に元気・勇気・笑顔をお送りします!」というチアリーダー部部長の言葉通り、12年連続で東京ディズニーリゾートのステージに出演を果たしている吹奏楽部は活気ある演奏を、全国大会での上位入賞を視野に入れる実力を誇るチアリーダー部は華のある演技を披露しました。
続いて行われたのは一川智宏校長のあいさつと学校紹介です。そのなかで校長先生は「『行うことによって学ぶ』という建学の精神のもと、生徒たちには“努力によって成長できる”ということを伝えています。得意・不得意、経験のある・なしは関係ありません。“これから打ち込めるものを探す”でもかまいません。何かに打ち込み努力を続ける高校生であってほしいと思います。我々は皆さんの、それぞれの個性が輝ける場所をプロデュースしたいと思っています」と、力強い言葉を送りました。
また、3月以降のコロナ禍における学校対応について、まずは生徒の学びを止めないためにオンライン授業を行い、プラスアルファとして大学受験講座アプリ『スタディサプリ』の活用やZoomを介した双方向授業を展開するとともに、YouTubeで独自の授業動画を配信。さらには生徒とのコミュニケーションおよびモチベーションを維持するためにメッセージ配信などを行ったことを紹介したうえで、「今後のWithコロナの時代においても、最大限のことを皆さんに提供していきます」と、これからの方向性を示しました。
レセプション終了後、中学生は『講座授業』と『クラブ体験』に参加(いずれも希望制、事前申し込み)。講座授業は国語・数学・英語・理科・社会科の5教科に加え、「S特体験」を用意。今年は3密を避けるために各講座とも15名定員となりましたが、その中のひとつ、理科の講座は教科の特性を活かした「DNAの抽出実験」を実施。実験に取り組む前に、まずは遺伝の基本やDNAの構造などを学び、その後にブロッコリーからDNAを抽出する実験へと移行します。参加者はその内容に興味津々で、実験が始まると同時に作業へと没頭していきました。
部活動体験では、各部とも工夫を凝らしたプログラムを用意して、思い思いの体験を提供しました。例えば、中学の部活動としてはあまり馴染みのない和太鼓部は、太鼓をたたく際の基本姿勢を教えるとすぐにバチを手渡し、早速の演奏体験。お腹に響く和太鼓の音が参加者の心にも届いた様子でした。保護者は「S特」「選抜I」「選抜II」「アスリート」のコースごとに行われた説明会に参加。11:10から行われた「個別相談会」にも、多くの親子が参加していました。
このオープンキャンパスには、部活動体験はもちろんですが、生徒会を中心に多くの生徒が参加している点も大きな特長です。学内のさまざまな施設を巡る『キャンパスツアー』もそのひとつ。普段生徒たちが使っている教室をはじめ、視聴覚教室や今年新しくオープンしたカフェテリア、図書館などを生徒自ら案内します。また本館1Fの生徒ホールには生徒会による『なんでも相談コーナー』が開設されました。加えて有志の生徒たちが会場案内役を務めていることもあり、保護者にとってさまざまな場所と場面で在校生のリアルな声を聞くことのできる貴重な機会となりました。
「中学生は今、志望校を一生懸命考えている時期だと思います。高校選びは大きな分岐点となるので、今日は私たち生徒一同、その迷いや不安を取り除けるよう、一生懸命サポートしていきます」という生徒会長の声を体現する生徒たちの様子が、目に頼もしく映りました。
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