駒澤大学高等学校の2020年春の大学合格実績は、国公立大5名、早慶上理15名、G-MARCH80名、成成明國39名(数字はいずれも現役生)。この5年間で1.5倍増とコンスタントに実績を伸ばしています。一方で、駒澤大学への進学率はおよそ7割。同校の進路・進学指導における特徴は、他大学進学か駒澤大学進学かに関わらず、大学付属校のメリットを存分に活かした3年間の指導に見ることができます。
そのスタートとなる高1のメインテーマは「進路に関するさまざまなことを知るきっかけ作り」です。
「例えば駒澤大学へ内部進学するにしても、いくつかのシステムがありますし、他大学進学をめざすメリットや海外留学とはどういうものかなど、まずは生徒に多様な進路選択を提示します」(進路部部長/向中野正和先生)
その一環として実施されるのが、『夢ナビプログラム』です。興味・関心のあるワードから関連性の高い学問分野を紹介してもらったうえで、『夢ナビライブ』に参加します。一つの会場に多数の大学が集まり、さまざまな。分野別のブースに分かれて、大学教授から高校生にもわかりやすくまとめられた短い講義を受講することができるイベントです。
高大連携プログラムに関しては、『駒大ガイダンス』および『進路ガイダンス』(高1・高2対象)を実施。駒澤大学の各学部・学科から教授が来校し、それぞれの学部・学科の学びについて解説します。駒澤大学には21の学科がありますが、同大にない学科に関しては他大学の教授を招待し、『分野別ガイダンス』を開催(分野別ガイダンスは大学・専門学校の40分野ほどを用意)。ガイダンスは一日だけの開催ではなく複数回にわたって行われるうえ時間も分かれているため、複数の学科の説明を聞くことができるのもメリットです。
駒澤大学で講義を受講するプログラム(高1・高2対象)も好評です。他大学進学希望者であっても、駒澤大学を通じて興味のある学部・学科の学びを体感することは貴重な疑似体験となるため、全員参加となっています。ここで工学部や理学部など、駒澤大学にない学部・学科に興味を持つ生徒がいる場合は、その学部を持つ他大学の教授を招いて『出張授業』が行われます。