キリスト教主義をモットーに人格を磨く教育を実践している聖望学園高等学校。同校では未来に挑戦する若者一人ひとりに寄り添うため、目標に応じたコース制を導入しています。コースは『S特コース』『特選コース』『選抜コース』『総進コース』の4つ。難関大学をめざす生徒から、部活動に打ち込みながら大学進学をめざす生徒まで、自分の希望や目標に合った環境で学ぶことができるのです。進路指導部長の渕野建史先生にお話を聞きました。
「『S特』は、入学時から大学受験を強く意識している生徒に向けたコースです。難関国立大学や早慶をはじめとする最難関私立大学をめざします。
今春はこのコースから東京工業大学や東京外国語大学、獨協医科大学医学部などに現役合格者が出ました。中国の最難関大学である清華大学と北京大学にも合格者を出しています。
『S特』の特色は、応用問題を多く取り入れたハイレベルな授業にプラスして、映像授業や予備校講師による特別講習が用意されていること。『S特』の生徒全員がこの映像授業と特別講習の2つが必修です。
映像授業は、入学時に配布されたiPadを用いて平日の放課後に自習室で受講します。映像授業の内容は通常授業とリンクしているので、授業の復習や予習になります。また、毎週水曜日には、オンライン英会話でリスニングやスピーキングのレッスンに励みます。
特別講習は毎週土曜日に行われています。科目は、英・国・数の3教科です。この講習では予備校の先生が1年次から大学入試対策を行うので、生徒は予備校に通う必要がありません」
さらに『S特』では、入学時試験で成績が優秀だった生徒を「学業奨学生」に認定。授業料などを免除します。この「学業奨学生」はZ会の添削指導を受けることが義務付けられるとともに、渕野先生が定期的に面接を実施。その進捗を普段の学習状況と合わせて確認します。
今年の春に大学受験をした7名の「学業奨学生」のほとんどが第一志望に合格しました。なお、高校に入ってから成績が伸びた生徒も「学業奨学生」になることができます。それを目標に学習へ意欲を燃やす生徒も多いそうです。
「このように『S特』では、校内における学習時間が多く設定されています。しかし、強化指定クラブ以外であれば、部活動に参加できます。部活動では時間の管理能力や忍耐力が養われることもあり、部活動への参加を希望する『S特』の生徒には入部を奨励しています。毎年、多くの生徒が文武両道に励み、難関大学に合格しています。中には部長やキャプテンを務める生徒もいるほどです」