新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、例年9月中旬に行われる『ふじぞの祭』(文化祭)が中止となり、今年度は生徒会が中心となって『オンライン文化祭』の制作を進めています。
これは、文化部の練習風景や発表会などで出展した作品を、同校のホームページにアップしYouTubeで配信するものです。企画・制作の中心となる高2の生徒会メンバー、今井葵葉(あおば)さん、中島優維(ゆい)さん、中村維吹(いぶき)くんに話を聞きました。
新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、例年9月中旬に行われる『ふじぞの祭』(文化祭)が中止となり、今年度は生徒会が中心となって『オンライン文化祭』の制作を進めています。
これは、文化部の練習風景や発表会などで出展した作品を、同校のホームページにアップしYouTubeで配信するものです。企画・制作の中心となる高2の生徒会メンバー、今井葵葉(あおば)さん、中島優維(ゆい)さん、中村維吹(いぶき)くんに話を聞きました。
中村くん例年であれば3年生が中心となって文化祭の企画・運営にあたり、文化祭を節目に生徒会の仕事を引き継ぐのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で例年通りの開催は難しいだろうということになりました。このような状況下で大学受験を控える先輩たちに、少しでも安心して受験勉強に集中してほしいという思いから、私たち2年生が中心になって運営していこうと決意しました。
中島さん文化祭は生徒会が中心となって企画・運営する最大の行事です。例年通りとはいかなくてもなんとか開催できないかと、休校期間中もZoom(ウェブ会議サービス)を使ってオンラインで相談を重ねてきました。また、休校期間中はClassiを使って1年生の生徒会メンバーも募りました。現在は1年生7人、2年生5人というメンバーです。
中村くん実は、オンライン文化祭の開催は、当初考えていませんでした。なんとしても従来に近い形で実施したいと考え、可能性を検討していたからです。
今井さん生徒会と校長先生との話し合いの中で、「一般公開は行わず生徒だけで行うのであれば可能ではないか」などさまざまな案が出たのですが、やはり従来に近い形での開催は難しく、オンライン文化祭しかないという結論に至りました。
中島さん現時点ではまだ暫定的ですが、文化祭の流れや構成を決めて、撮影や動画の編集など制作を進めているところです。本校のオーディオビジュアル部から協力を得て、カメラを借りたり、編集のやり方を学んだりしながら、私たちも手探り状態で進めています。
中村くん基本的には文化部の練習風景や発表風景を紹介するのですが、撮影は難しく、茶道部の撮影では反省もありました。僕は茶道の知識がなく、どこがポイントで、所作の一つひとつにどのような意味があるのかわからず、茶道部の人たちが期待したような内容にできなかったのです。今回いろいろな部活動の撮影を任され、新たに自分の知らない世界があることを知り、勉強になったし、やりがいを感じました。
中島さんオンライン文化祭の開催に向けて、生徒会以外の生徒たちも含め、学校全体のモチベーションを高めていくことが私たちの役割であり、難しいと感じるところでもあります。休校期間が長引いたことで、学校生活に対する意欲を高く保ち続けることが難しいと感じている生徒もいます。だからこそ、文化祭をきっかけに学校全体を一つにして、前向きな雰囲気をつくっていきたいと思っています。
中村くん山村学園の生徒会組織は、高3で役職に就くまで高1から生徒会活動に参加します。高1からずっと活動を続けてきて、それまで培ってきた力を発揮する機会が文化祭なのです。もしかしたら来年以降もこのような状況は続くかもしれないし、もっと悪条件になることだって考えられます。そう考えたら、ずっとこの状況に負けて何もしないわけにはいかないと思い、できることを全力でやろうと前向きな気持ちで取り組んでいます。
中村くんやると決めたら、100%の力を出して本気でやってくれるのが、山村学園生の良いところだと思います。一致団結して前向きに学校生活を送るイキイキとした表情を見てほしいですね。
中島さん山村学園は文武両道で、勉強を頑張る一方で、部活動に打ち込んでいる生徒がたくさんいます。その校風や熱意を感じてほしいですね。
今井さんオンライン文化祭では、文化系の部活動を多く取り上げます。通常の文化祭ではどうしても大きなステージに目が行きがちですが、例えば『まんが甲子園』で実績を残したイラスト部などたくさんの部が活発に活動しているので、オンライン文化祭は一つひとつの部活動の良いところが浮き彫りになるとても良い機会になると思います。より多くの人に、ぜひオンライン文化祭へアクセスしてもらい、山村学園のいろいろな魅力を知ってほしいです。
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