- Kさん。娘さんはサッカー部のマネージャーとして3年間、選手たちと一緒に汗を流しました。
- Iさん。息子さんはクラスでもバスケットボール部でも、いつも盛り上げ役として活躍したそうです。
- 石川 理 校長


3年間の高校生活は生徒一人ひとりのものですが、それと同時に保護者自身の3年間でもあります。親から見た子どもたちの母校は、果たしてどのように映っているのでしょうか?「自身も明学ファンになりました」と宣言するお母さま方が本音で語ってくれました。
3年間の高校生活は生徒一人ひとりのものですが、それと同時に保護者自身の3年間でもあります。親から見た子どもたちの母校は、果たしてどのように映っているのでしょうか?「自身も明学ファンになりました」と宣言するお母さま方が本音で語ってくれました。
石川校長Kさんの娘さんもIさんの息子さんも、3年間同じクラスでしたね。
Kさんそうです。子ども同士がとても仲が良いので、自ずと保護者同士の仲も良好になり、私は個人的に「お母さん同士のクラブ」のような感覚でPTAを楽しんでいました。地元の小中学校みたいな身近な感じで、私学なのに家族ぐるみのお付き合いができたことはとてもありがたかったですね。
Iさん本当にそうでしたね。「楽しいからまた次も参加しよう」「皆さんに会えるのならまた行こうかな」という日々でした。父母会や懇親会だけではなく、体育祭やオリーブ祭、合唱コンクールといった学校行事でも盛り上がっていました。
Kさん子どもたちにとって、「親が学校のファンである」ことも、良い励みになるのではないでしょうか。サッカー部のマネージャーとして、朝4時30分に起きて学校へ通う娘の姿を見てそう思いました。
Iさん生徒も親も自ずと学校に足が向くという感覚ですね。明学には常に“楽しさ”があふれているからでしょう。
石川校長そう言っていただけるとありがたいです。本校は “何でも学校の言うことが正しい”というような権威主義の学校ではありません。保護者も教職員も一体となって、全員で生徒一人ひとりの成長を見守っていこうという学校なのです。
石川校長高校受験の際、本校を選んだポイントはどこにありましたか?
Kさん正直に言いますと、わが家の娘は都立の難関校が第一志望でしたが、併願する私立を選ぶなら、絶対に教育理念にこだわろうと思っていました。そんな私が明学の学校案内を開いたとき、真っ先に目に飛び込んできたのが『隣人を自分のように愛しなさい』でした。明学の生徒育成像がよくわかり、「ここはどう?」と娘に勧めました。
Iさんわが家の息子の場合も、最初は別の高校を第一志望にしていましたが、明学の学校説明会に参加した折、案内をしてくれた在校生がキラキラ輝いて見えたようで、「自分もここで学びたい」と思ったそうです。『隣人を自分のように愛しなさい』とのメッセージのもと、息子は明るく楽しく充実した高校生活を送ることができました。
石川校長私立が私立たるゆえんは、建学の精神が今も生きているか否かにあると私は思っています。そのような意味から言っても、明学のチャペルは財産であるばかりか、象徴でもあり、学びの中心でもあるのです。新校舎の建設も始まっていますが、その一方で、古き良き建物もしっかりと現存している白金の丘のキャンパスを、高校受験を控えた皆さんにもぜひ歩いてほしいですね。
Kさん朝の礼拝や全学年で週1時間行われる『聖書』の授業を通して、娘も人として大きく成長したように感じています。先生方が生徒たちと一緒に聖書を学ぶという日常も、子どもたちにとってとても良い教育ではないかと思っています。
Iさん息子がのびのびと3年間を過ごすことができたのも、寛大な先生方の指導があったからこそと思います。親として私もキリスト教主義の学校ならではの非日常的な環境に触れることができて感謝しています。
石川校長キリスト教主義の学校で良かったことは、具体的にどのようなことですか?
Iさん例えば、チャペルという特別な空間の中で聴くことができるパイプオルガンの音色ですね。日常ではまずあり得ない研ぎすまされた音色に魅了されました。
Kさんそうですね。毎週、あのパイプオルガンの音色を聴きながらチャペルに入り、聖書を学ぶ。そんなことが当たり前にある3年間を通して、子どもたちの人生をより豊かなものにしていただいたと思って感謝しています。
Iさん特別な贅沢感があると思います。環境が子どもたちの成長と密接に関わっているということを感じていました。
石川校長卒業生に在校中の話を聞いても、チャペルで過ごしたひと時を皆さん、しっかり覚えているんです。なかには、「明学のチャペルという、いつでも帰ることができる原点のあることが幸せです」と、そんなふうに言ってくれる方も少なくありません。
Kさんその一方で、『聖書』の授業や課題のことで、子どもから相談を受けることもありました。明確な答えがないだけに、親も一緒に考えるのです。
石川校長なるほど。
Iさん「何なのこれは?」というようなことを一生懸命に考えることもあります。私も聖書を通して新たな気づきがたくさんありました。
Kさん私は自分の子どもに、自分の正しさで人を裁く人にはなってもらいたくありませんし、聖書にすらその正解がないということを、10代で知ったことに意味があると思っています。娘は単純に正解か不正解かを求めるのではなく、答えはその人の心の中にそれぞれあるということに気がついたとよく言っていました。
石川校長そのように、キリスト教主義の本校を高く評価していただけることはうれしいです。世の中で起こるすべての出来事が、単純に「良い」「悪い」ではなく、双方の対立をも包み込むような、そんな大人に生徒たちが成長してくれることを願っています。
石川校長これから高校受験をする皆さんに向けて、お二人から伝えたいことはどのようなことでしょうか?
Kさん学校って、高校までは「人格形成の場」であると思っています。一人ひとりが個性を発揮し、“水を得た魚”のように学校生活を過ごすことができれば、学校選びは成功ではないでしょうか。娘が明学に入って成長する姿を通して、確信に変わりました。
Iさん卒業式の朝、息子は「お世話になった先生方全員にあいさつをしてくる」と言って出かけました。さらに「全先生方と一緒に写真に収まる」と決めて、それを実行しました。そのくらい大好きな学校だったのです。10代の男の子ということもあり、親に対して口数が少ないところもありますが、彼をそう明言させたのは、また実行させたのは、明学の教育そのものだったと思います。
Kさん「毎日でも行きたい」と、心から思えるような学校であることも、非常に重要なポイントだと思います。娘を介して明学は確実にそういう学校であることがよくわかりました。
Iさん本当にそうですね。上の子も明学で学んだので、私もその素晴らしさが肌感覚でわかります。兄弟でバスケットボール部にお世話になりましたが、とくに上の子は友達が多く、仲間たちがひんぱんに家に泊まりにきては、学校での楽しい話を聞かせてくれました。兄弟・姉妹そろって明学の同窓というご家庭が多いのも、わかるような気がします。
石川校長ありがとうございます。私が学校説明会で必ずあいさつの中で言うのは、「ほかの学校の説明会にもぜひ行ってください」というものです。「いろいろな学校を見て、それでも本校が良いと思ったら来てください」とも伝えています。大切なのは、数ある選択肢の中から、主体的に明学を選ぶかどうかです。高校生活を自ら輝かせたいと願う生徒の入学を心よりお待ちしています。
この学校の掲載記事をピックアップしました。