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「大胆な国際化」を進めるグローバルプログラム

1年間にわたる長期留学の経験を語ってくれた小田嶋優佳さん(高2)。
東京農業大学第三高等学校

〒355-0005
埼玉県東松山市大字松山1400-1

TEL:0493-24-4611

学校情報 学校HP

 世界的な視野と高度な英語力を備えた国際人を育てることを目的に、グローバル化を進めている東京農業大学第三高等学校。昨年度から最難関大学への現役合格を目標とする『Iコース』に、グローバル課程を新設し、語学研修を必修化するなどのプログラムを始動させました。

 希望制で参加できる留学制度には、オーストラリア・クイーンズランド州立校への短期・中期・長期のプログラムがあります。クイーンズランド州立校は海外留学生の受け入れ経験が豊富で、スクールバディと共に授業を受ける体制が整っています。ほかにも現地大学の訪問やグローバルリーダーシップ研修、理系科目のワークショップへの参加など、語学だけではない学びが予定されています。

 1年間の長期留学では現地校での成績が認められるため、高1の夏に出発すれば高2に進級して帰国できます。昨年、このプログラムに参加した小田嶋優佳さんも、1年間の留学を体験して、今年6月に高2生としての学校生活をスタートさせています。

将来の選択肢を広げてくれた1年間留学
小田嶋 優佳さん(高2)

帰国直前、学校の制服にみんなが寄せ書きをしてくれました。中国語で書かれたメッセージもあります。制服に付いているバッジは「インターナショナルアンバサダー」のしるし。オーストラリアにやってくる短期留学生のバディを務めるのがアンバサダーの役割です。
仲を深めた親友とは、学校から一緒に帰ったり週末に出かけたりと、楽しい時間を過ごしました。ホームルームクラスの仲間から贈られたカードには思い出がいっぱい詰まっています。

さまざまな国の留学生と一緒に学んだ
オーストラリア・クイーンズランド州立校

 私は小学生の頃、中国の上海に住んでいたので、言語の習得に興味がありました。高校にクイーンズランド州立校への留学制度があることを知り、1年間の留学を選びました。長期留学であれば言語だけでなく、現地の文化も学べる、友達もできると思ったのです。

 クイーンズランド州立校には、現地のyear10(日本の高校1年)から入り、年が明けてからはyear11という2つの学期を終えて帰国しました。一緒に学んだ留学生は、中国・韓国・タイ・フランスからの学生がいました。オーストラリアはいろいろな国から人が集まっているので、現地の生徒であっても両親がオーストラリア人という人は少なくて、英語のアクセントも英国風、米国風とさまざまでした。スクールバディは両親がオーストラリア人でしたが、親しくなった友達はフィリピン人とのハーフで、さまざまな文化に触れることができました。

 現地校ではパソコンを使って授業を受け、課題レポートを作成することが多かったのですが、英語のタイピングが苦手な私は手書きでノートを取っていました。留学前に英検準2級を取得していたのですが、生活環境や英語の聞き取り、課題作成など、いっぺんにいろいろなことを学ばなければならず、最初の頃はすぐにでも帰国したい気持ちでいっぱいになりました。

 でも、だんだんと友達が増えて生活にも慣れてくると、オーストラリアの学校生活はとても楽しいものになりました。現地校では留学生を最初から仲間として迎えてくれます。「留学生が来た」という特別な目を向けるのではなく、自分たちと同じ“生徒”として扱ってくれたことがうれしかったです。

多彩な課題で作詞作曲も経験しました

 課題は1タームごとに一つ課されていました。私が興味を持ったのは、作詞作曲の課題です。音楽の先生は「音楽に正解はないから、自由に作っていいよ」と言ってくださったのですが、音楽には専門用語も多く、最初は授業を聞くこと自体がとても大変でした。ただ、作曲しているうちにだんだんと楽しくなって、将来の選択肢の中に音大も入れたいくらい印象的な課題となるました。

 オーストラリアの『国語』は、英語そのものを学ぶのではなく、モノの考え方を学ぶ授業でした。例えばドキュメンタリー映画を観て、映画が伝えようとしていることは何か、主題は何かなどを話し合いました。将来のキャリアについて考えて、エッセイを書く授業もありました。私は医療関係の仕事に就くために必要なキャリアを調べてレポートを書きました。

 日本の学校にはない『ツーリズム』も楽しい授業でした。オーストラリアに観光客を呼ぶための企画を考える課題では、海がきれいで遊園地もあるゴールドコーストについて調べ、広告用のチラシも作成しました。本を読んでレポートを書く課題では、『ロミオとジュリエット』が題材となったのですが、シェイクスピアが綴った英語は古い英語なので読みこなすのが難しかったです。その一方で、数学は日本の中学生レベルだったので楽でした。

「価値観の違う人でも、否定しない」大切さを学びました

 さまざまな経験を通じて、日本人との価値観や文化の違いを感じた1年間でした。オーストラリアでは、嫌なことはハッキリ「嫌だ」と表明します。日本人は相手が傷つくことを恐れて、あまりハッキリと言わないことが多いと思います。どちらが良い、悪いではなく、世界には多様な価値観があると実感しました。海外に出たことで、かえって日本文化に興味がわいてきたのも面白い変化でした。食文化も日本とはかなり違っていて、year10の授業で学んだ栄養学を、もっと深めてみたくなりました。

 また、ガーナ人の友達がいたのですが、ガーナでは学校に行けない子どもが多いと聞いたことも衝撃でした。自分たちが“普通”と思っていることでも、国が違うと、まったく立場の違う子どもたちがいて、私たちの“普通”とは違う感覚を持っていると知りました。

 1年間の留学は、私にいろいろな挑戦をさせてくれました。一番実感しているのは、価値観が違う人の意見でも、最初から否定しないことの大切さです。自分が理解できない意見でも、否定せず、まず受け入れてみようと思えたのは大きな成長です。まだ将来の道を1つに絞ることはできませんが、留学は将来の選択肢を広げてくれた貴重な経験となりました。

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