帰国直前、学校の制服にみんなが寄せ書きをしてくれました。中国語で書かれたメッセージもあります。制服に付いているバッジは「インターナショナルアンバサダー」のしるし。オーストラリアにやってくる短期留学生のバディを務めるのがアンバサダーの役割です。
仲を深めた親友とは、学校から一緒に帰ったり週末に出かけたりと、楽しい時間を過ごしました。ホームルームクラスの仲間から贈られたカードには思い出がいっぱい詰まっています。
さまざまな国の留学生と一緒に学んだ
オーストラリア・クイーンズランド州立校
私は小学生の頃、中国の上海に住んでいたので、言語の習得に興味がありました。高校にクイーンズランド州立校への留学制度があることを知り、1年間の留学を選びました。長期留学であれば言語だけでなく、現地の文化も学べる、友達もできると思ったのです。
クイーンズランド州立校には、現地のyear10(日本の高校1年)から入り、年が明けてからはyear11という2つの学期を終えて帰国しました。一緒に学んだ留学生は、中国・韓国・タイ・フランスからの学生がいました。オーストラリアはいろいろな国から人が集まっているので、現地の生徒であっても両親がオーストラリア人という人は少なくて、英語のアクセントも英国風、米国風とさまざまでした。スクールバディは両親がオーストラリア人でしたが、親しくなった友達はフィリピン人とのハーフで、さまざまな文化に触れることができました。
現地校ではパソコンを使って授業を受け、課題レポートを作成することが多かったのですが、英語のタイピングが苦手な私は手書きでノートを取っていました。留学前に英検準2級を取得していたのですが、生活環境や英語の聞き取り、課題作成など、いっぺんにいろいろなことを学ばなければならず、最初の頃はすぐにでも帰国したい気持ちでいっぱいになりました。
でも、だんだんと友達が増えて生活にも慣れてくると、オーストラリアの学校生活はとても楽しいものになりました。現地校では留学生を最初から仲間として迎えてくれます。「留学生が来た」という特別な目を向けるのではなく、自分たちと同じ“生徒”として扱ってくれたことがうれしかったです。