コロナ禍に見舞われた休校中、迅速に生徒の学習環境を整えた昭和学院高等学校。5月11日には双方向のオンライン授業をスタートさせました。
オンライン授業には、配信型や双方向型などのタイプがありますが、同校では、Web会議サービス『Webex』(※)と教材を共有できる『Metamoji Class Room』(※)を用いて、双方向型授業を中心に学習を進めてきたところが特徴です。それらに加え、必要に応じてYouTubeなどの動画共有サイトを使用した授業動画の配信も行われました。
※Webex(ウェブエックス)……双方向のオンラインコミュニケーションを実現する多機能なWeb会議サービス。
※Metamoji Class Room……通称Metamoji(メタモジ)。あらゆる端末で利用できる手書きメモアプリ。学校教育に特化した【学校版】もリリースされており、写真やウェブページ、表組みなどを貼り付けてプレゼンテーション資料の作成なども行うことができる。
また、5月16日にはオンライン保護者会を開催し、20日には保護者面談も実施。保護者との交流も絶やさず、家庭と学校が協力して休校期間中の生徒たちを支えてきました。
「誰もが不安になる中で、教員と保護者が協力して生徒を支え、共に苦境を乗り越えようという時期でした。本校の教育方針の一つである『自ら学ぼうとする力』をこの状況下でどのように育てていくべきなのか。コミュニケーションを絶やさず、共にその方法を模索していきました」(高校教務部長/大橋和也先生)
その思いが生徒たちにも伝わり、「自分たちにできることはないか」という気持ちが高まっていったようです。
「例えば、休校中で部活動ができない生徒たちがお互いを励まそうと、『私たちの諦めない姿を見てください!』という力強いメッセージを込めた動画を自主制作してくれました。それを見た卒業生たちも、後輩を元気づけようと動画を制作し、学校に送ってくれたのです。生徒を中心に、家庭と教員と卒業生、学校に関わる全員が一丸となった機会でした」(保健体育/塩屋恵美子先生)