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一人ひとりの夢を実現する
『担任と専門家チーム』の進路指導

「化学ゼミで学んだことは、一生の財産です」と振り返る赤柄さん。お世話になった鈴木先生と一緒に。
城西大学附属城西高等学校

〒171-0044
東京都豊島区千早1-10-26

TEL:03-3973-6331

学校情報 学校HP
赤柄 紘輝さん 赤柄 紘輝さん

 今春、志望大学への進学を決め、現在、大学1年生の卒業生2名に、母校の思い出や大学受験体験について語ってもらいました。

  • 順天堂大学 保健医療学部 理学療法学科 赤柄 紘輝さん
  • 明治学院大学 文学部 フランス文学科 Rさん

学校生活を通して学ぶ喜びを知りました(Rさん)
医療人としての心構えを学んだ化学ゼミ(赤柄さん)

現在、大学でどのようなことを学んでいますか。

Rさん語学を中心にフランスの文化や歴史を学んでいます。もともと興味のあったファッションをきっかけにフランスの文化に興味を持ちました。言語の修得だけではなく、外国語を通して新しい考え方や価値観を知ることも楽しく、学ぶ喜びを実感しています。より幅広く深い知識と教養を身につけることで、自分の可能性を広げていけたらと思っています。

赤柄さんもともと医療系に興味を持っていました。高3の夏休みに受講した「化学ゼミ」をきっかけに、医療人としての将来像を具体的に描けるようになりました。現在は理学療法士をめざして学んでいます。

進路決定のきっかけとなった高校時代の経験や学びは、どう活かされていますか?

Rさん中学時代から芸能活動と学校生活の両立、そして大学進学を考えていたので、それを支援してくれる城西大学附属高等学校を選びました。在籍していた「CSクラス」には、勉強のほかにも夢を持ち、芸能活動や部活動に力を入れているクラスメートがたくさんいて、それを先生方が全力でサポートしてくださいました。

 そうした環境のもと、勉強に集中して取り組むことができ、友人にも恵まれて、本当に充実した高校生活を送ることができました。とくに英語の授業は、ディスカッションをしたり、海外の文化や違う価値観に触れたりする機会が多く、楽しく学べました。そこで芽生えた学ぶ喜びや意欲が、現在の大学での学びにつながっているのだと思います。

赤柄さん高3の化学のゼミに参加したことで、大学受験がとても価値のある経験になりました。通常の大学受験対策ゼミは夏休みのみですが、そのゼミは卒業まで開講していました。受験科目として化学を学ぶだけではなく、「大学で医療を専門に学ぶなら化学は必須」と、先生が大学進学後も役立つ化学の知識すべてをたたき込んでくれました。

 ゼミを担当する3人の先生のうち、一人は前職が薬剤師です。その経験に基づいた、現場を知るからこその厳しい指導も、このゼミの特色です。とにかく厳しくて、医療人としての僕たちの将来を親身になって考えてくださいました。

 例えば、「医療現場での“言い間違い”は命に関わる」と、言葉遣いまで細かく指導してくださいました。倫理観など、医療人として生きていく上で必要なことも教えていただき、心から感謝しています。

 思い返すと、「もう、あの頃には戻りたくない」と思うほど厳しいゼミでした(笑)。それでも続けられた一番の理由は、親身になってくれているからこその厳しさであることが伝わってきたこと、そして一緒に受講していた20人の仲間の存在や、サポートに来てくれたゼミの卒業生が、「信じていれば大丈夫」と励ましてくれたからです。

受験対策はどのように行いましたか?

Rさん具体的に志望校を決めたのは高3になってからですが、それまでに大学入試や志望校選択に関するガイダンス、先生からの個別アドバイスがあり、推薦入試やAO入試など、多様な選択肢を具体的に示してもらえました。

 大学受験は得意な面接と英語、そして小論文で第一志望校へAO入試で合格することができました。小論文を書くのは初めての経験だったので、何人もの先生方に個別で添削していただけたのは心強かったです。小論文も面接も、先生方のさまざまな視点でアドバイスをいただけて、改めて気づかされることがたくさんありました。

 フランス語という新しい言語の学びを通して、異なる価値観や文化を学びたいという意欲や目的意識が明確になっていき、それを面接や小論文でしっかりと表現できたことが、合格につながったと思います。

赤塚さん10月下旬の大学入試に向けて、志望理由書と論文作成、面接の練習などに取り組み始めたのは夏休みが過ぎてからです。3日に1本のペースで小論文を書き、ゼミを担当する3人の先生に添削していただくことを繰り返し、1カ月ほどで完成度の高い小論文に仕上げられるまでになりました。同様に、志望理由書もどんどんブラッシュアップしていきました。

 論文や志望理由書の作成では、たくさんの文章を書きます。そこでは、高2の「国語表現」という授業で鍛えられた記述力や表現力も役に立ったと感じています。

鈴木 清一先生 鈴木 清一先生

 二人の話にあるように、志望理由書添削指導や論文指導など、生徒一人ひとりの受験スタイルに応じたサポートが進路指導の大きなポイントです。進路指導部部長の鈴木清一先生は次のように話します。

「個々の生徒の特性、学習状況、めざす進路とその動機を把握している担任と、それぞれの大学、学部・学科の特徴をよく知る出願指導の教員が協力して生徒の進路指導に当たることで、その生徒に最も適した志望校選択と受験対策をできるようにしています。ただし、大学合格は最終目標ではなく、“自分はどんな生き方をしたいのか”をしっかり考え抜くことです。生徒の夢の実現につながる進路指導を心がけています」

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