京華商業の「朝」は、開門の7時から始まります。京華商業生の中でも朝一番早く登校する生徒は決まっています。まだ誰も登校してこない静かな教室で、自分だけの時間を有効に活用しているのです。なかには朝練に励む運動部の生徒たちもいます。
8時を回ると、次々と生徒たちが登校してきます。「静」から「動」へ学校が息づく時間帯です。8時15分、生活委員の生徒たちと生活指導の教員たちが学校前に配置につき活動開始。恒例の生徒たちと教員による「おはよう!」「おはようございます!」というあいさつが響きわたり、活気にあふれた一日が始まります。
8時20分、京華の生徒たちの通学ピーク時間。京華通りは京華生であふれます。朝の正門指導では服装や頭髪など身だしなみのチェックも行いますが、どの生徒がどの生徒と一緒に通学しているのか、今まで皆と一緒に登校していたのに、一人で登校している生徒はいないか、具合が悪そうな生徒はいないかなど、一人ひとりに細かく気を配ります。
8時25分、全員が通過した後、教室では日直や係の生徒が職員室から持って行った朝学習が行われます。朝学習は7年前から、学年で統一して検定試験や一般常識に関連した学習プリントを教員たちが毎日、手作りしています。
プリントは回収して担任がチェック。授業前のウォーミングアップも兼ねて、毎朝 5分でも10分でも集中して学習する習慣を身につけることを目的に始めた朝学習も今ではすっかり定着し、その成果は『常識テスト』などに反映されています。『常識テスト』(年4回実施)とは、中学の学習内容をベースに、誰もが知っておくべき「生活常識テスト」と「時事常識テスト」、面接で出される質問にマークシート式で選ぶテストの2種があります。「塵も積もれば山となる」と言いますが、毎朝10分間の学習も月曜日から土曜日の6日間で60分になるのです。
京華商業の生徒は、教室に入った時点から朝のルーティンが決まっています。朝は少々ハードでも、充実した一日の始まりを示しています。