4人は駒場学園の国際コースに入学した理由を次のように話します。
「英語に関心があり、ずっと海外で学びたいと思っていました。そして、海外研修制度がある高校を探していたとき、駒場学園に国際コースがあることを知って受験しました」(大見さん)。
「どの学校にしようかと迷っていて、中学の先生に相談したところ、駒場学園の国際コースを勧められました。今思うと、このコースならほかの学校ではできない貴重な体験を数多く積み重ねることができるので、僕の性格に合っていると思い、先生は勧めてくれたのだと思います」(小林くん)
「私は中学生の頃から英語が好きで、英語教育に特化した高校を探していたとき、駒場学園の国際コースを見つけて入学したいと思いました」(吉川さん)
「国際コースはダイバーシティ、つまり多様性を大切にしていて、学びたい人を積極的に迎え入れてくれます。また、先生とたくさんコミュニケーションができます。そうした環境に強く惹かれて受験しました。特待生制度があることも魅力で、私は特待生になることができました」(古庄さん)
国際コースでは、英語の授業が週10時間以上あり、その中には「英語表現」「異文化理解」などの専門科目もあり、入学すると英語のシャワーを浴びる毎日が待っています。そんな学校生活において4人はどのようなことに苦労したのでしょうか。
「例えば、時事問題を英語で学ぶ授業があります。ニュースに出てくるような政治や経済の用語など、中学では習わなかったような英単語もたくさん出てくるので、先生が話していることを理解するのにとまどってしまいました」(大見さん)
大見さんが話すように、ほかの3人も最初は耳が英語に慣れていないため、聞き取ることが難しかったようです。しかし、何度も授業を受けるうちに先生とも打ち解けられ、リスニング力もついてきたと言います。そして、この時事問題を学ぶ授業を大見さんは、「今、世界で起きている自分の知らないことがわかって楽しくなってきました」と、吉川さんは「大学に入ってから役立ちそうです」と力強い口調で話してくれました。
スピーキングに関して古庄さんは、「最初は先生のように発音するのが恥ずかしくて、あえてカタコト英語のように話していましたが、みんながきれいに発音しようとしているのを見て、私もがんばらなくてはと思うようになりました」と話します。
平日は毎日7時間目まで授業があり、1日が朝早い「ゼロ限授業」から始まります。英語以外にも学習量は多く、中学と比較してハードな毎日を送らなければなりません。そうした日々の中でも、大見さんと古庄さんはダンス部に、吉川さんは音楽部に所属し、部活動と学習との両立に励んでいます。
「1年生の頃は7時間授業で、ほかのコースの生徒よりも帰宅時間が遅く、部活動への参加もほかの部員より遅くなることが多くなります。最初は辛く感じましたが、次第に体力も集中力もついてきて、今は忙しい毎日の中に充実感を覚えるようになりました」と3人は口をそろえます。
また、古庄さんは、「国際コースはクラス替えがなく、担任は3年間変わりません。入学前はそれをマイナスのイメージで捉えていました。『友達ができなかったらどうしよう。クラスの人間関係がうまくいかなかったらどうしよう』と不安だったのです。でも、今は違います。クラス替えがないからこそ、みんなとの絆が強まり、一生仲良くできる親友ができました」と話します。