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スクールポット高校受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

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「卒業論文」を執筆し
研究テーマを見つけたうえで
獨協大学に進学する『獨協コース』

獨協コースの生徒たちが演じる古代ギリシア悲劇の舞台。
獨協埼玉高等学校

〒343-0037
埼玉県越谷市恩間新田寺前316

TEL:048-977-5441

学校情報 学校HP
獨協大学との高大連携教育に長く携わってきた田口淳先生。 獨協大学との高大連携教育に長く携わってきた田口淳先生。

 獨協埼玉高等学校では、3年次から生徒一人ひとりの進路に合わせた5コースに分かれます。その中の一つが『獨協コース』。併設の獨協大学との高大連携プログラムを履修して、同大学への推薦資格を受けるコースです。条件を満たせば人気の国際教養学部をはじめ、外国語学部(ドイツ語学科・フランス語学科)、経済学部、法学部に進学できます。

 そんな同コースの高大連携プログラムの中で最も高いハードルとなるのが『卒業論文』です。獨協大学の教授陣の指導のもと、自分が進みたい学問分野の中からテーマを決めて、16,000字以上の論文を執筆。完成させたうえで獨協大学の学部学科に進みます。同コースを担当する田口淳先生(社会科担当)に話を聞きました。

※ インタビュー内容は2019年度実施のものです。

獨協大学の教授陣の指導のもと
16,000字以上の論文を書き上げる

「獨協コースは学年に1クラスあり、現在の3年生は29名が学んでいます。その生徒たちが獨協大学の教授陣と初めて顔を合わせるのが4月です。今までどのようなことに関心や問題意識を持ち、どのようなことを研究したいのかを教授陣の前で発表できるように準備します。そこで、生徒に『題目概要シート』を作らせ、本校の指導教員と何度も書簡を交わして論文のテーマとなる題目を決めます。

 そして、獨協大学各学科の学科長と、学科長が選んだ教授で構成される25名の『獨協コース運営委員会』のメンバーが、本校に来校して論文執筆の指導にあたります。論文のテーマである題目によっては専門の教員がさらに加わり、より効果的な指導を行います。つまり、25名以上という多くの教授陣が獨協コース生の指導に関わることになるのです。例えば、今年は国際教養学部言語文化学科を志望する生徒は1名だけですが、その生徒の指導には5~6名の教授たちが関わります。大学院で修士論文を執筆するのと同じレベルの贅沢な環境で研究に打ち込めるわけです」

 題目を決めた後は、獨協大学教授の指導のもと、論文の企画書の制作を進めます。完成した企画書は夏に獨協大学に提出。その後、執筆を開始し、秋に中間発表をして教授陣のアドバイスを受けます。そして、手直しをして完成度を高め、12月に提出。1月に最終的な提出をして、教授陣を前にした発表会に臨みます。

「教授は『論文を書くからには、君たちは研究者だ』という姿勢で指導します。妥協は許しません。こうした厳しい環境の中で自分だけの研究テーマを見つけ、クラスメートと切磋琢磨しながら質の高い論文をめざしていきます」

 獨協大学の教授陣に高く評価された卒業論文は、年1回発行される『獨協コース優秀論文集』に全文が掲載されます。363ページにも及ぶ2019年度版の優秀論文集を開くと、獨協大学の教授陣が選んだ4作の優秀論文を目にすることができます。

  • 「魔女狩りといじめの構造の類似点~発生とエスカレートのメカニズム」(外国語学部ドイツ語学科志望・金子明末さん)
  • 「低学歴者が直面する困難をどう支援するか~教育困難校に焦点を当てて考える」(経済学部経済学科志望・阿部美依菜さん)
  • 「学童保育指導員の待遇を改善するには」(経済学部経営学科志望・高木真絵さん)
  • 「過疎地域の教育を受ける権利~小・中学校の統廃合から考える~」(法学部法律学科志望・横川詩恵さん)

『獨協コース優秀論文集』には、この年の獨協コースの生徒全員の論文の題目と章立て、要旨が記載されています。

「論文に取り組んでいくうちに、どの生徒も変化を見せてきます。最初は苦しんでいても『あきらめたくない。最後まで書き上げよう』という強い意志が芽生えてくるのです」

 卒業生が残したこの文集を見て「優秀賞に選ばれる作品を完成させよう」と奮起する生徒も多いそうです。

各学部の教授陣による推薦書籍から
32冊を選んで完読

 高大連携プログラムの中で『卒業論文』と双璧をなすのが『読書課題』です。自分が志望する獨協大学の学部教授が推薦する書籍リストの中から32冊を選んで完読。1冊ごとに概略と感想をB4ノートの見開き1ページにまとめて、卒業論文とともに獨協大学に提出します。

「獨協大学の初代学長である天野貞祐が、『大学は学問を通じた人格形成の場である』と述べています。何冊もの本を読むことは、人格形成の一環であり、大学生となるために必要不可欠な経験です」

 法学部の読書課題のリストを見ると、最初に読んでほしい2冊として『本の運命』(井上ひさし)、『読書力』(齋藤孝)に続き、国内外の法律や政治学の入門書や新書など、さらには『ソクラテスの弁明・クリトン』(プラトン)、『君主論』(N.マキアヴェッリ)、『自由論』(J.S.ミル)などの古典が紹介されています。

「この課題図書は卒業論文ともリンクしています。例えば、かつて国際教養学部言語文化学科を志望する生徒が、同学科が推薦する書籍の中にLGBT(※)に関するものがあり、それを読んだことをきっかけにLGBTを論文のテーマに選んだというケースもありました」

高大連携プログラムには、ほかに『国語研究』と『公民研究』の2つがあります。前者では大学で必要となる読解力や表現力を養成。後者では社会で起きている問題を、グループディスカッションをしながら掘り下げていきます。生じた疑問からさまざまな問題が見えてくることを学ぶのです。

「こうした学びを修めて獨協大学に進んだ卒業生たちは、ゼミでリーダーシップを発揮するなど中心となって活躍しています。レポートの書式を熟知し、執筆の作法も身につけていることが大きな強みとなっています。
 また、卒業生の多くが卒業論文で選んだテーマをそのまま継続して大学でも研究しています。これは本校の教員である私たちにとって非常に喜ばしいことです」

 なかには獨協大学から東京大学の大学院に進み、研究を続けている卒業生もいるそうです。

※LGBT……セクシャル・マイノリティ(性的少数派)の総称の一つ。

生徒全員が文化祭で
古代ギリシア悲劇を演じる

 さらに、獨協コースには10年以上続く独自の取り組みがあります。全員が『蛙鳴祭あめいさい』(文化祭)で、古代ギリシア悲劇を演じるのです。昨年はエウリピデスの『王女メディア』を上演しました。

「古代ギリシア悲劇にこだわったのは、誕生から2500年という長い歴史を経てもなお、現代に生き残っている作品だからです。それがどれだけ重みのあることかを生徒に実感してほしいという思いから始めました。『王女メディア』は紀元前405年に初演された作品です。物語の中で主人公のメディアは自分たち家族を捨てた夫の心を粉々に砕くため、息子2人を手にかけます。身勝手な夫が家族を捨てたり、親が児童虐待をしたりすることは、時代を越えて人間社会には必ず存在する問題です。

 この問題にエウリピデスという作家は『妻が子どもを手にかけて夫を苦しめる』という答えを出したのです。おぞましい結末ですが、問題があって答えがあるという形式は、論文を制作する過程とそれほど大きな違いはありません。作品を演じることで、この共通項を知ってほしいという強い思いもありました。生徒たちはそれをきちんと理解して、卒業後、獨協コースの後輩たちに古代ギリシア悲劇を演じる意義を語ってくれています」

 2020年の『蛙鳴祭』は、新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、2021年からは再開される予定です。

「獨協コースには、他校ではできない貴重な経験が凝縮された1年間が待っています。ぜひ、このコースで学び、より有意義な大学生活を過ごしてほしいと思います」

教授陣を前に卒業論文について発表する獨協コースの生徒たち。 教授陣を前に卒業論文について発表する獨協コースの生徒たち。
写真左から獨協大学法学部国際関係法学科の一之瀬高博教授、獨協コースを卒業して獨協大学法学部法律学科で学ぶ大場勇介さん、田口淳先生。 写真左から獨協大学法学部国際関係法学科の一之瀬高博教授、獨協コースを卒業して獨協大学法学部法律学科で学ぶ大場勇介さん、田口淳先生。

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