
1955年生まれ、埼玉県川越市出身。県立川越高等学校から筑波大学・比較文化学類に進学。卒業後、埼玉の県立高校で教鞭を執る。いくつかの高校の勤務を経て、教頭、校長へと昇進。その間、埼玉県教育委員会にて要職を務めたことも。2018年4月に山村学園高等学校の校長に就任し、現在に至る。
本校は例年から2カ月遅れた6月1日に入学式と始業式を行い、時差登校と分散授業によって学校を再開しました。入学式にそろった新1年生の表情は、いよいよスタートする学校生活への期待に輝いていました。
休校中の約2カ月間は、タブレット端末にプリントのテキストや課題を配布しました。
本校では昨年度、Classiを3学年すべてに導入したので、タブレット端末を使って課題を配信することができました。さらに若い教員が中心となって、3学年で530本以上の授業動画を制作し、YouTubeで配信しました。動画ではありますが、新1年生は自学自習で高校の授業に触れることができたと思います。今後、新型コロナウイルスの第二波、第三波がやってきて、登校できない状況になったときでも、今回の経験を活かしてオンライン授業に取り組みたいと考えています。
また、分散登校を行わなければならない状況になったときには、家庭学習組もオンライン授業を受ける、登校組とステイホーム組がオンラインを使って一緒に授業を受ける、などのハイブリッド型授業も検討しています。そのために各家庭のパソコン接続状況を把握して、オンライン授業ができるように準備を進めているところです。
学校が再開して、新1年生たちの感想を聞いたところ、好評だったのが、インターネットを使ってミーティングができるアプリを使用して朝のショートホームルームができたことです。目的は生徒たちの健康管理の一環でしたが、「毎日同じ時間にホームルームができることで生活のリズムができた」「山村学園の一員になれたという実感がわいてきた」「新しい友達や担任の先生の顔を見ることができた」という声がありました。なかにはミーティングアプリで面接を行ったクラスもあります。
1学期は8月8日まで延長し、2学期は8月24日から開始して、授業時間の確保を予定しています。