
学んだコースは違っても、選んだ道は異なっても、それぞれから「武蔵越生に通えて良かった」という共通点を見出せるのが同窓生の良いところ。この春、新型コロナウイルスにも負けず、大学生として新たなステージに上がった3名の卒業生が、母校である武蔵越生の魅力を語ってくれました。
学んだコースは違っても、選んだ道は異なっても、それぞれから「武蔵越生に通えて良かった」という共通点を見出せるのが同窓生の良いところ。この春、新型コロナウイルスにも負けず、大学生として新たなステージに上がった3名の卒業生が、母校である武蔵越生の魅力を語ってくれました。
岩﨑さんまず、地元が越生町で雰囲気をよく知っていたからです。一番の理由は大好きなサッカーを高校でも続けたかったからですが、僕が入る前年にグラウンドが人工芝になったことも決め手でした。大学進学後もサッカーを続けようと考えていたので、迷わず『アスリート選抜コース』を選びました。
山﨑さん僕も隣町に住んでいるので割と親しみを持っていました。念のため学校説明会にも数回出席してから決めました。勉強を精いっぱいがんばってみようと決めて『S特進コース』を選びましたが、実はその一方で、幼い頃から夢中になっているブレイクダンスができる環境の有無も僕にとっては大事なことでした。
山﨑さん部活動としてではなく、ダンスを練習できる場所が学校の中にあったらいいなと思っていたからです。そこで説明会の際、無理を承知で面接担当の先生に聞いたんです。「ダンスの練習場所を貸してくれますか?」と。答えは「OK」でした。その言葉に感謝しながら3年間、校舎の7階にあるちょっとしたスペースを、僕の個人レッスン場として自由に使わせていただきました。
本郷さん私の家は学校から比較的遠いところにあるのですが、親からの勧めもあって学校説明会に足を運びました。中3の10月頃だったと思います。一目惚れでした(笑)。「全力でチアをやりたい!」と願う私にとっての理想的な環境がそこにあったからです。通学時間は1時間ちょっとかかりましたが、チアリーダー部の活動は本当に楽しかったです。
岩﨑さんサッカー部員の8割近くがアスリート選抜クラスに所属していて、技術向上に対するモチベーションは総じて高いものがありました。3年間の高校生活で何が一番思い出に残っているかとよく聞かれますが、僕の場合はサッカーがすべてといっても過言ではありません。
山﨑さん僕は部活動はやらず、ダンスと勉強がすべてでした。
岩﨑さんダンスが本当に好きなんですね。
山﨑さんみんなもそうだと思うけど、自分が決めたことはやり通したいじゃないですか。なので、テスト期間中もダンスの練習を続けていました。ダンスと勉強のどっちを選ぶかじゃなくて、僕にとってはどちらも外すことのできない生活の一部みたいなものでした。
山﨑さんそうです。いつも一人で練習していましたが、クラスの仲間たちがしょっちゅう見に来てくれたので、別に孤独ではありませんでした(笑)。
本郷さんチアリーダー部の活動は、高3の1月に最後の大会があった関係で、2月末までフルに続けていました。70を超える参加校があるなかで、全国9位に入賞できたことが最高の思い出になりました。
岩﨑さん僕がいたサッカー部では、県でベスト16が最高位でした。武蔵越生の場合、例年通りの成績という感じなのですが、1学年下の後輩たちが県の新人戦で3位になったことがとてもうれしかったです。キャプテンとして深く関わった後輩たちの活躍が頼もしかったからです。
山﨑さんたしか本郷さんもキャプテンでしたよね?
本郷さんそうです。サッカー部の50名に比べたらチアリーダー部は総勢25名と少ないですけど、心を一つにして頑張り抜いた仲間たちと、最後までやり切ったからこそ得られた達成感は大きかったですね。後を任せた後輩たちの今後の活躍が楽しみです。
本郷さん正直なところ、授業についていくのに必死でした。そこで、席替えのたびに人気のない一番前の席に座ることを考えました。先生の目の前にいれば集中して勉強できるからです。どの授業でも理解不足のところは手を挙げて、その場で質問するのです。放課後は毎日15時50分から練習が始まるので、それまでに絶対に理解してやろうと決めていました。
山﨑さん『S特進コース』では第一志望の大学に現役合格するために、一般入試を選択する仲間が多かったことも良い刺激になりました。「自分よりがんばっている仲間が身近にいる」という思いで、自分を奮い立たせて勉強に取り組むことができたからです。授業に集中して臨んで、学んで、授業が終わったら2時間くらい踊って、帰宅して宿題を片づけるというのが僕のルーティーンでした。さすがに高3になってからは勉強時間を平均8時間に延ばしましたが、それでもダンスを続けながら一般入試で大学合格を勝ち取りました。
本郷さん『S特進コース』の人たちとは体育の授業で一緒になることがありました。S特では休み時間にも勉強している人が多いという話を聞いて、陰ながら尊敬していました。
山﨑さんそれはどうもありがとうございます(笑)。
岩﨑さん先ほど本郷さんと山﨑くんも言っていましたが、授業に集中するというのは自分も心がけていました。朝練は私の日課でもありましたが、例えば雨で朝練ができない日でも同じ時間に学校へ行き、「今日は勉強だ」という感じで気持ちを切り替えてやっていたこともありました。ちなみに、定期考査の期間は部活動の時間を考慮してくれるので、自学自習の時間もきちんと取ることができるので安心してください。
岩﨑さん新型コロナウイルス感染拡大の影響で、授業はすべてオンライン上で行っています。キャンパスに行くことができないのは寂しいですが、逆にオンラインを通じて友達と積極的にコミュニケーションを取るようにしています。大学でもサッカー部所属で、ちょうど昨日から練習が復活したところです。少しずつですが、本格的な大学生活が始まった手応えのようなものを感じ始めたところです。
本郷さん私の大学もオンライン授業が中心ですが、レポートを書いて提出することが出席確認になるので、かなり忙しい毎日を送っています。それでも自分が学びたいことを学べているので、楽しいですね。
山﨑さん僕もオンライン授業中心の大学生活を送っていますが、教室とはまた違って質問も気軽にできるので、オンライン授業でのメリットを感じています。一日も早く大学へ通えるに越したことはありませんが、今できることを精いっぱいやりたいと思っています。
本郷さん高2の中頃から将来は教師になりたいと思うようになり、先生方に相談し始めました。そうしたなか、担任の先生から勧められた大学が明星大学でした。高校受験の時と同じなのですが、「それじゃあ実際に見てこよう」と思い、オープンキャンパスに行って“一目惚れ”しました(笑)。チアは高校卒業を機に辞めましたが、キャプテンとして人と接してきた経験を、教育現場で活かすのもアリではないかと考えています。一番なりたいのは小学校の教員ですが、中・高の保健体育の教員にも興味があります。
山﨑さん前々から言葉の勉強をしたいと思っていて、数ある言語の中でもとくに中国語に興味を抱いていました。中国語を話す人は世界中にたくさんいますから、グローバル時代に必須のコミュニケーションツールとして活用したいと思っています。
岩﨑さん僕は保健体育の教員をめざしています。大学でもサッカーを続けているのは、中学か高校のサッカー部の指導者になることを見越したもので、サッカー部監督で担任でもある先生とじっくり相談して決めました。志望校を決めてからは各教科の先生方に協力を仰ぎ、過去問をいただいたり、その添削指導をしていただいたりしながら受験に備えました。将来は、できれば武蔵越生に教員として戻ってきたいです。
山﨑さん僕が武蔵越生で学んだことは、「何事も諦めない」です。頼りになる先生方がたくさんいらっしゃって、何でも相談できる雰囲気も魅力です。もちろんダンスはこれからも続けていきます。
岩﨑さんスポーツ環境が充実しており、とくにトレーニング機器は大学レベルと言われています。それともう一つ、最寄駅から徒歩約2分という通いやすさもおススメポイントです。ちなみに、僕はサッカー部の活動を通して、忍耐力が身につきました。
本郷さん文武両道の学校生活を楽しむことができます。先生方のサポートも手厚いので、そこは良い意味で甘えていいと思います。自分の目で見て、選んで、正解でした。
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