これまでいろいろな学校の先生方と話す機会がありました。私学は各校に個性があり、私学全体を見れば豊かな多様性が担保されていて素晴らしいと感じます。一方で、生徒が通えるのはその中の1校だけです。つまり、生徒にとっては何かを得ようと思えば何かを我慢しなければならないという選択が求められます。
その基準を何にするのかはご家庭の教育の価値観による所が大きいですが、もし本校に「次世代に求められる教育」「多様な私学のいいところ」を集め、生徒のためにいろいろなことが実現できる可能性がある学校になれば、もっと生徒たちは「シアワセ」になれると考えています。基礎学力はもちろん、グローバル教育やICT教育など、これからの社会で求められる知識やスキルを身につけるためのプログラムだけでなく、生徒が主体的に考え行動できる学校生活があり、さらに「なぜ学ぶのか」ということも考えながら学べる環境もあれば、「本物の次世代の教育」が実践できると思います。
これからの教育には「何を」だけではなく「なぜ」「どうやって」ということを取り入れる必要を感じています。制度や仕組みを整えることだけでなく、「生徒のためにある学び」や「ジブンらしくいられる環境」など本校にしかできない教育をめざして、今までの取り組みを見直しました。これらの理念を具体化させるために、2021年度から新コース・クラスをスタートさせます。
具体的には、本校の教育の特徴でもある「リベラルアーツ」や「トリリンガル教育」「ダブルディプロマプログラム」を中心にして、「ジブン」のドラマを「デザイン」できるようなコース制にします。グローバルコースは現地校を卒業する「DDPクラス」と中長期留学をする「ロングステイプログラム」に、そして難関国公私立大学をめざす「フューチャーデザインクラス」や学校生活を充実させる「ディプロマクラス」に現在のアドバンストコースとフューチャーコースを充実させました。
さらに「ジョシ」だからこそ挑戦すべき「ドラマ」を創るというコンセプトのもと、真の医療人をめざすクラスと多言語を活用できる人材になるクラスを新たに作りました。それぞれ「メディカルテクノロジークラス」と「ランゲージアーツクラス」です。これからの時代、女性が活躍できる分野は広がっていくと思います。その「次世代」を迎えたときに、明確な目標を持って学んできたことは、とても大きなアドバンテージになると思います。その1つとして「真の医療人」をめざす多言語を活用して「セカイ」に出るという道を示すクラスになります。