2020年から新設されるコースの1つ「未来創造コース」に合わせて、2019年8月に体験授業として行われた注目の教育プログラムがあります。題して “Data Science & Design Arts” です。同プログラムは、東京女子学園のキャンパス前にあるNEC本社とのコラボレーション授業で、AI (人工知能)と正面から向き合う初めての試みとなりました。シンギュラリティ(※)以後の2050年を見据えて、実現すべき未来を構想するプロジェクト「NEC未来創造プロジェクト」と一緒に “Data Science & Design Arts” を企画した立原先生に、その誕生のきっかけを聞きました。
※AIなどの技術が、自ら人間より賢い知能を生み出すことが可能になる時点を指す言葉。米国の数学者ヴァーナー・ヴィンジにより最初に広められ、人工知能研究の権威であるもレイ・カーツワイル博士も提唱する概念。
「例えば、今から30年後、2050年の未来を考えたとき、その時代の中心者として社会を支えているのは、間違いなく今の中高生たちです。そんな生徒たちが自分たちの未来について、NECの皆さんと一緒に考えていくプログラムも “Data Science & Design Arts” の時間に設けられています。AIによって人間の仕事が奪われるとか奪われないとか、そういった表面的な話ではなく、『AIを使って、周りの人々が笑顔になる世界を考えよう!』というテーマの下、より豊かな未来とは何なのかを考える授業です」
なお、2019年に実施した授業のテーマは、「AI×[自分のアイデア]=happy」というもの。高校生のうちに[自分のアイデア]を模索するのは、楽しい時間だと思いませんか?多種多様な企業との関わりの中で、社会人スキルを身につけ、自分の人生観やキャリア展望を深めていく正式なカリキュラムを高1・高2で毎週2時間ずつ開講することが決まっています。
「今回のNECのほかに、近隣の森永乳業とのコラボ授業もすでに決定しています。また、『未来創造コース』だけでなく、『国際教養コース』も含めて、コースごとに自由選択できる講座も “Data Science & Design Arts” の中に加わる予定です。どうぞご期待ください」(立原先生)