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スクールポット高校受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

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真剣なまなざしで電圧・電流・抵抗の関係を考察する生徒たち。
相模女子大学高等部

〒252-0383
神奈川県相模原市南区文京2-1-1

TEL:042-742-1442

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楽しさ満点、元気いっぱい!
活気みなぎる理科実験の授業

女子だけの環境だからこそ
実験にも積極的、主体的に参加できる

 高2の文理選択の際、例年、学年の3分の1程度の生徒が理系を選択するという相模女子大学高等部。女子校の中でも理系志向が高い学校と言えるでしょう。

「理系が得意という生徒のほか、『得意ではないけれど興味があるから』という理由で選択する生徒も多いようです。そして実際に理系学部・学科に進学する生徒は4分の1ぐらい。それも理学部や工学部などではなく、看護・医療系や栄養学関連など“実用的”な学部・学科に進む生徒が大半を占めています」

 こう解説するのは理科担当の小俣元気先生です。実学・資格志向が強いというのも、女子校らしい傾向と言えるのかもしれません。

「実験授業には、みんな積極的、主体的に参加してくれています。実験への興味・関心とともに、本校が女子校であるという理由もあるのではないでしょうか。女子校の場合は男子への遠慮や配慮の必要がなく、すべて女子だけで進行していくことになりますから、主体的、積極的に動ける環境にあるということが言えるのかもしれません」

 男子への遠慮や配慮が不要な環境。これは女子校が持つ大きなメリットだと言えるでしょう。

「実験授業の場合、事前にあまり細かな知識を教えずに行います。生徒たちには常に『実験に失敗はつきもので、失敗してもかまわない。大切なのは実験後、なぜ失敗したのか、成功したのかを検証・考察すること』と伝えています」

 では、小俣先生が展開する高1の実験授業を見ていきましょう。今回は物理分野の電気関連の実験に取り組みます。

電気でパンを焼く!
身近な素材を用いて物理関連の現象を体験

 授業は4部屋ある理科室のうちの1室で行われました。指導にあたる小俣先生と、生徒たちの背後には実験助手の先生が控えています。実験授業の場合、準備や片付け作業があり、さらに生徒たちをリスクから守る意味からも、基本的に教科担当と実験助手の2人体制で行われます。

「実験では、常に『危険予測』を行うこと。今回の『危険予測』は何でしょうか?」

生徒「感電!!」

「そうですね。あとは接触によるショートに気をつけましょう」

 授業は諸注意と実験内容の解説でスタート。黒板には『実験:電気でパンを焼いてみよう!』というテーマが書いてあります。ホットケーキミックスと牛乳を使いパンを焼く、という内容です。一見、「家庭科の授業では?」と思いながら生徒たちの手元にある小俣先生オリジナルのプリントに目をやると、電流関連の実験であることがわかります。

 【目的】の項目には「電気を用いてパンを焼くことで電圧・電流・抵抗の関係と電気による発熱を理解する」。そして【原理】には、「導体に電流が流れた場合に熱が発生する」で始まり、複雑な電気関連の理論や公式が並んでいます。さらに器具、試薬、操作と解説が続いています。

 確認が終わり、生徒たちは待ちかねたように一斉に実験に取りかかりました。
「なんだかドロドロになってきた!」「大丈夫かな……」「ここはこうやってみようよ」と、生徒たちからさまざまな声が飛び交います。

 小俣先生と実験助手の先生は生徒たちの間を巡り、適宜、アドバイスや注意を与えていきます。そうしたなか、「先生、チョコチップを入れていいですか?」と声をあげる生徒が。事前に「ホットケーキミックス中に、自分の好きなものを入れてOK」との指示が出されていたようです。そこで、その生徒は持参したチョコチップを投入。小俣先生はその様子を、笑みを浮かべて見守っています。

 そして約20分後、室内のあちらこちらから“良いにおい”が漂ってきました。「そろそろ焼けたんじゃない?」「できたーっ!」。生徒たちは歓声をあげ、一斉にパンの試食に取りかかりましたが、チョコチップを大量に投入した生徒のグループは、なぜか浮かぬ顔。うまくパンが焼けなかったようです。

 授業終了後、「なぜチョコチップを大量に入れたグループのパンは焼けなかったのでしょうか?」と小俣先生に尋ねると、次のような答えが返ってきました。

「チョコチップに含まれる油が入ると、電気が流れにくくなるからです。こうした結果になることはもちろんわかっていましたが、あえてそのまま続けさせました。そして次の授業で、焼けなかった理由を検証させる予定です。実験授業を通し、“失敗から何かを学び取る”という姿勢を培ってもらいたいのです」

 小俣先生の言葉どおり、失敗を恐れず果敢に挑戦していく生徒たちのひた向きな姿勢がよく伝わってくる授業でした。

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