大東文化大学第一高等学校では、今年の6月からメンタープログラムをスタートさせました。メンタープログラムとは、放課後に大学生が来校して生徒の学習指導をする制度。授業で学んだ復習はもちろん、基礎からのやり直し、苦手科目の克服、大学受験の準備など、学習面に関することを幅広く教えます。
プログラムがスタートして4カ月経った10月初旬、導入後の成果について教頭の池田祐輔先生に話をうかがいました。
大東文化大学第一高等学校では、今年の6月からメンタープログラムをスタートさせました。メンタープログラムとは、放課後に大学生が来校して生徒の学習指導をする制度。授業で学んだ復習はもちろん、基礎からのやり直し、苦手科目の克服、大学受験の準備など、学習面に関することを幅広く教えます。
プログラムがスタートして4カ月経った10月初旬、導入後の成果について教頭の池田祐輔先生に話をうかがいました。
「放課後に生徒が学校に残って、自習できる環境を作る」というのが一番の目的でした。それまでも教室や図書館で自習する生徒はいました。彼らが職員室に来れば教員が質問に答えてもいました。しかし、自習室にメンターの大学生を常駐させれば、生徒はいつでも疑問を感じたそのときに答えを得ることができます。しかも自習室という静かで集中できる環境の中でです。年々高まる生徒の学習意欲を支援したい、という思いからの導入でした。対象は1年から3年の全生徒です。
学習面はもちろん、高校生活のアドバイス、部活動と学業を両立させる方法、参考書や問題集の選び方、将来のこと、大学の学部・学科選び……など、高校生が聞きたいことに親身になって応えてくれる大学生のことです。現在は5人の大学生(東大1名、お茶の水女子大1名、慶應義塾大1名、上智大2名)がローテーションを組み、毎日1名ずつ交代で来てくれています。
生徒の中には私たち教員に声をかけるのが苦手な子もいます。そんな生徒も年齢の近い大学生になら気軽に話せるようです。生徒と同じ目線で相談にのってくれるメンターの大学生は頼もしい存在です。また、本校の特別進学クラスには国公立大学を志望している生徒もいるので、幅広い教科・科目を教えてくれるのも心強いですね。小論文対策もお願いしています。
普段と同じように、夏休み期間中も夜7時まで(月~土曜日)自習室を開放し、メンターの大学生に常駐してもらいました。部活動をやるために来て自習室に寄る生徒もいれば、涼しい環境で勉強したい生徒、大学生と話しをするために来た生徒など、利用目的はさまざまでしたね。
メンタープログラムがあることを、全生徒、保護者に知っていただき、積極的に活用してほしいと思っています。そのために朝礼や保護者会で説明するとともに、大学生のプロフィールを載せた『メンター通信』を発行するなどして情報を提供しています。このプログラムを活用してくれる生徒を増やし、メンターの大学生も増員したいと考えています。
最初はアルバイトで塾の講師をしていましたが、勉強を教えるだけでなく、もっと幅広く、深く高校生と接したくてメンターになりました。
自習室を訪れる生徒のなかには、勉強と部活動を両立させ、他大学を志望する生徒もいます。私も高校時代はハンドボール部で3年間汗を流し、勉強もがんばったので、自分の体験を通してアドバイスしています。
私はいま上智大の学生ですが、国公立大学も志望していたので、数学をはじめ理系の教科・科目も教えることができます。それが自分の強みではないかと思っています。ほんの数年前まで自分も同じ立場だったので、勉強、部活動、プライベート、受験、何でも相談にのって、高校生の皆さんの夢を応援したいと思っています。
私は塾に通っていません。でもこのプログラムを利用すれば両親に負担をかけずに勉強できるので、ありがたいと思いました。
AO入試で進学を希望しています。それだと英作文が必要になるので、メンターの先生には英作文のチェックお願いしています。一般入試対策としては問題解法などを教えていただいています。
まず、親しみやすいですね。歳の近いお兄さんやお姉さんといった感じです。皆さん一般入試で進学されたので、勉強の仕方をよく知っていらっしゃると思います。私がまったく気づかなかったことも、細かなとことろまでていねいに教えてくださいます。
主に英語です。一番、重要な科目なので。
模試の得点が20点も上がりました。問題が解けるようになって、実力がついたという実感があります。
はい、私が通っている英会話教室のことや、大学のキャンパスライフについてなどです。大学への憧れも受験勉強の原動力になっています。
最後の大会が11月にあるからです。勉強と部活動を両立させて、大学進学がかなえばうれしいです。
英文学科でイギリス文学を研究したいです。将来の目標は英語の教員です。
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