玉浦さん高校生活では吹奏楽部に力を入れたいと思っていたので、文化祭で見学し、印象に残っていた藤村女子を選びました。顧問の都賀先生が、吹奏楽部の指導者として有名な方であったことも動機の一つです。ただ、高3で部長を務め、部活動で実績を出すには顧問の先生だけに頼るのではなく、部員みんなの団結力や主体性が大切であることに気がつきました。
部員数約40人の中で高3は3人です。私は部長でしたが、私だけではなく高3生全員で何度も話し合いを重ね、後輩たちをまとめていきました。部員数が増えれば増えるほど、技術面での個人差や奏法の個性もあり、一つの作品を仕上げるのが大変な部分もあります。でも、それが吹奏楽の魅力でもあります。自分が一つの作品を支えているという気持ちから、一人ひとりに責任感が芽生える部活動です。
蓑輪さん私もバスケットボールを続けたいという思いから、藤村女子を志望し入学を決めました。部活動を通して、技術以外の面でも成長できたと思います。
私たちのチームは、例えばルーズボールという転がっているボールを追いかけるなど、誰にでもできる小さなことに対しても必死に取り組むことを大切にしています。それは、勝ちたいという気持ちが人一倍強いからです。平均身長が低く、決して有利な条件とは言えないのですが、そうした気持ちの強さがチームの強みだと感じます。気持ちが一つになったときには、必ず結果が出せています。
山坂さん私もソフトボールがきっかけでしたが、実際に入学して感じるのは、藤村女子はスポーツだけに特化している学校ではなく、勉強も学校行事もきちんと全力でやる学校、部活動だけではなく、すべてのことに本気な生徒たちが集まる学校であるということです。
池田さん私も柔道の技術だけでなく、勉強面でも成績を残し、人として大きく成長できたからこそ、今の自分があると感じています。好きなことだけをやっていればいいというのではなく、やるべきことをしっかりやることには意味があり、それを実践すれば結果につながります。
また、藤村女子は大会前に全校で壮行会があり、学校全体で選手を応援してくれるので、人を思いやること、自分がたくさんの人から応援を受けてここにいるのだという気持ちが芽生えます。藤村女子で柔道を始めたばかりの頃は、他人は関係ない、自分だけが強くなればいいという気持ちで、周りが見えていませんでした。今は周囲への感謝の気持ちを知り、それが柔道の強さにもつながっているように思います。