毎年、医学部医学科(以下、医学部)に多くの生徒を送り出している開智高等学校。2019年度の入試では国公立大学(大学校を含む)に9人、私立大学に9人が現役合格を果たしました。過年度生を含めると医学部合格者は計29人になります。高い合格実績の背景を「Tコース」の担任であり、理科を教える式 愛寿先生に話を聞きました。「Tコース」は、東京大学や難関国立医学部をめざすコースです。
式先生は全国の大学や高校が発表した資料を独自にまとめた「2019年度の大学医学部入試結果」を示しながら次のように話します。
「これは医学部医学科をめざす生徒の保護者の方々に向けて説明会で使用した資料です。国公立大学や私立大学、大学校の医学部合格者数の高校ランキングが記されています。2019年の結果を見ると、開智は一貫生と合わせて全国で25位となっています。この資料には本校の一貫部と高等部の現役合格率も掲載されています。一貫部の58.3%に対して、高等部は62.1%です」
合格者数全国1位の東海中学・高等学校(愛知)の現役合格率は33.3%、2位の開成中学・高等学校は50.3%。この数字から開智高等部の現役合格率の高さがうかがえます。しかも中高6年間ではなく、高校3年間でこれだけの結果を出しているのです。