快適な学校生活を送るために、夏の制服に取り入れられたポロシャツ。ポリエステル90%、キュプラ10%で通気性を重視しました。カジュアルになりすぎないボタンダウンの襟なので、夏の正装としても着ることができます。白、紺、水色の3色です。
新制服では、従来のセーターから着脱しやすいカーディガンになりました。適度なゆとりのあるシルエットです。
紺のブレザーを基本に、女子はブルーを基調としたチェックのスカート、男子はグレーを基調としたスラックスが正装です。シャツはブルーと白の選択肢があります。
ブレザーの袖は3センチ、スラックスの裾は7センチ伸ばすことができます。胸元は男女ともに、要望の多かったネクタイになりました。女子はリボンを選ぶことができます。昭和学院のイニシャル、SGの文字が織り込まれているのがポイント。
男女ともに選択できるスラックス。「冬は温かいパンツスタイルがいい」「もっと活発に過ごしたい」という女子のニーズに応えました。生地はポリエステル70%、ウール30%のウオッシャブルです。夏用のスラックスは同じチャコールグレーで、少し軽い素材で涼やかに。
バッグの基本は、軽くてたくさん入るもの。リュックの外側には、大小3つのポケットがついています。内側はオレンジ色で、中身が見やすくなっています。
肩掛けバッグはマチの幅を広くとってあるので、大容量が入ります。リュックも肩掛けバッグも、iPadを入れることのできるクッションポケット付き。
2016年、昭和学院高等学校の「桜和祭(文化祭)」で、新制服に関するアンケートが実施されました。新制服の試作品は16種類。桜和祭の来場者の大多数がアンケートに回答し、その結果をもとに完成したのが、2020年度から新しくなる制服です。
コンセプトは「昭和学院の伝統を大切にしながら多様性を重んじること」。昭和学院の揺るぎない信念である「若さ・真摯・誠意」を表すブルーを基調に、ポロシャツや女子のパンツスタイルなど、多彩な選択肢を備えた、自分らしく着こなすことのできる新制服です。
「新しい制服を決めるにあたって、制服検討委員会が立ち上がりました。委員会の統一した意見は、多様性が求められる今の時代、自分の着たいものを、自分なりの着こなしで選択できるようにしよう、というものでした。
例えばポロシャツの裾を、スラックスやスカートの中に入れるかどうかは自分で決めます。女子にはリボンとネクタイの選択肢があります。衣替えも、6月を基本として、前後に1カ月の幅を持たせています。制服を着るという普段の行為から、自分の感覚を大切にしてもらい、自主性を育てたいと考えました」(渡辺基子先生/生徒指導部長)
ポロシャツはあまり体にフィットしすぎないスタイルですが、時代の流れに合わせてシルエットを変えることができるとのこと。そしてジャケットをはじめとしたすべてのアイテムはウオッシャブル。制服のケアにも自主性を持って、3年間大切に着たい新制服です。
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