6月、第1回目のCAS プログラム(JTBとマイナビとの共同開発)は、「働く理由」について理解するワークショップでした。まずは友達と協働しながら「自分がゆずれないもの」を考えます。一人で考えるのではなく、仲間と話し合うことで、自分でも気づかなかった部分が見えてきます。
結果発表では、グループごとに代表者が発表しました。
「球技大会での応援を通して、人と協力し合うこと、団結することなどがゆずれないものだと気づいた」「合唱部で大きなコンクールに出場したとき、みんなで力を合わせることの大切さを知った」など、学校行事をきっかけに、「自分のゆずれないもの」が何かを感じた様子です。ファシリテーター(進行役)の方は「自分が大切にしているものを理解したとき、その記憶は社会人になってからも力となります」とアドバイス。一人ひとりの価値観は、「働く理由」につながるのです。
その後、就職活動を行う学生の体験動画を見ながら、「自分だったらどう感じるだろう?」と考えた生徒たち。その後、実際に面接官役と学生役に分かれてペアワークを行いました。面接官役は「将来の夢は?」「なぜその仕事に就きたいと思ったのか?」などの質問をしながら、自分自身にも問いかけます。学生役は、質問されて初めて進路について深く考える機会となりました。
プログラムが佳境を迎えるころ、一人ひとりが「自分は何のために働くのか?」を円グラフで表しました。一番の理由は「収入を得るため」ではありますが、「では、そのお金は何のために使いたいの?」というファシリテーターからの問いかけに、生徒たちは自分の価値観をさらに掘り下げていきます。
最後の問いかけは「働く理由」について「自分がゆずれないこと」。ワークショップの最初に投げかけられた問いですが、終わるときには答えが違ってくることもあります。生徒たちは静かに自分自身と向き合っていました。
友達と話し合う「自分のゆずれないこと」。ファシリテーターの方が各グループを巡り、話し合いをさりげなくサポート。
各グループの代表者が、話し合いの結果を発表します。
面接官役と学生役に分かれてペアワーク。「部活動で得られたものは何ですか?」という面接官役の生徒の質問に、「聞かれて初めて深く考えました」と学生役の生徒。