応援合戦でセーラー服を調達してきたのは緑色の2年生です。
全校生徒が力を入れた応援合戦。学ランは学校に常備されています。黄色の3年生はさすがの貫禄です。
部活動対抗リレーは、運動部対抗で行われました。優勝はハンドボール部です。
赤色は入学したばかりの1年生。パワーが必要な競技で力を発揮して、先輩たちを驚かせました。
桜柄のハッピを着て踊る「伝統ダンス」。真紅の扇が鮮やかです。
リレーや徒競走で強いのは、やはり最高学年の3年生でした。
体育大会の最後を飾る綱引き。優勝したのは2年生。
6月に開催された文華女子高等学校の体育大会は、梅田浩一校長先生のこんな言葉でスタートしました。
「今日は一人ひとりが、脱皮して、新しい自分を発見する日にしよう」。
4月に入学したばかりの1年生も、新しい学年になった2年生、3年生も、わずか2カ月で体育大会の準備を進めてきました。学年対抗の士気を高めるために、学年Tシャツを作り、応援合戦の練習も積み重ねてきました。体育大会実行委員たちも競技を決め、当日の運営が滞りなく進むように努力して迎えた体育大会です。
午前中の部は、ハンドボール投げ、ロープレスリング、モンスターボックス(跳び箱)で競う3種競技、ビーチフラッグ、バトルロープなど、趣向を凝らした競技が並びます。
「借り人競争」は先生方の手を借りて司令を遂行。「仮装大賞」は、学年主任の先生に衣装を着せて、決められたキャラクターに装わせ、速さと出来栄えを競うものです。
「教員が参加する競技は数々あります。例えば『教員リレー』は、ただ走るだけでなく、毎年一工夫、手を加えてユニークな競技になっています。今年の『教員リレー』は、大きなパンツに教員2人が入ってリレーを行うもの。昼休みや放課後、こっそりと練習している先生方もいました。すべては生徒の笑顔のためです」(梅田校長先生)。
午後の部は、伝統となっている応援合戦からスタート。ここ数年の応援合戦は、学ランを着て、「まるで6大学野球の応援のよう」(梅田校長先生)。各学年で展開されるかけ声や構成は当日までマル秘です。学ラン姿だけでなく、セーラー服の生徒たちがチアガール役になったり、応援団長と生徒たちの掛け合いがあったりと、各学年、工夫を凝らした構成を見せてくれました。
体育大会の一番の注目は3年生による「伝統ダンス」。実はこのダンス、「これから伝統を作っていこう」という目標を掲げて、3年ほど前にスタートしました。
まずは体育科の清水目寛子先生が振り付けを考案し、吹奏楽部の外部コーチが作曲を担当。演奏は外部コーチの出身校である生徒たちが担当し、桜柄のハッピを着て踊ります。
「1年生と2年生は3年生が踊る姿を見て『自分も先輩たちのように踊りたい』と憧れを持ち、3年生は『このダンスを踊って卒業するんだ』と、最高学年としての自覚することが目標です。これから“100年続けていこう”とかけ声をかけている伝統ダンスです」(梅田校長)。
最後の競技は全校生徒で行う綱引きです。今年は活発な1年生が1位になるという番狂わせがありました。総合優勝は3年生、2位は1年生という結果に。
「今年の1年生は運動部入部率も高くて頼もしいかぎり。本校には家庭科教育や、茶道・華道などの礼法教育が充実しているイメージがあるかもしれませんが、また違った面を見せてくれました」と梅田校長先生。
最後の理事長の講評も、「今日は一人ひとりが見事に脱皮した体育大会になりました。みんな、素晴らしく変わってきたじゃないかな」という喜びの声で締めくくられました。
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