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物事をさまざまな角度から捉え、論理的に考え、仲間と協働しながら問題解決のスキルを身につける。
かえつ有明高等学校

〒135-8711
東京都江東区東雲2-16-1

TEL:03-5564-2161

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探究型の学びの感性とスキルを身につける
高1の「プロジェクト科」

授業まるごとWatching!

安心安全の場が関係性と感性を育み
能動性とスキルを高める

 2学期が始まって間もなく、情報センター「ドルフィン」でプロジェクト科の授業が行われていました。

 プロジェクト科は生徒たちが自身の内面にあるものを互いに率直に共有しながら、関係性や自己肯定を育み、他者から多様な感性・思考を学ぶことで包括的な論理性やディープな協働性、探究し続けたくなるモチベーションを育む、高校の学びの基礎となる授業です。

 前回の授業で、ダライ・ラマのドキュメントムービーを観た生徒たちは、日本とチベットの人の価値観の違いや、人間の生き方について、文化や宗教について感じたことなど、心にさまざまな思いを浮かべています。

 授業の最初は、「チェックイン」と呼ばれる情報共有で始まります。一人ひとりがそれぞれの思いを表すキーワードを紙に書きました。

 ここから共感するキーワードを掲げた人との対話がスタートしますが、授業を担当する大木理恵子先生から次のようなアドバイスがありました。

「皆さんは4月に出会ってから、もう5カ月が経とうとしています。お互いに"この人はこういう人"という一つのイメージがつくられている可能性があります。今日はその先入観を外して話を聴き合ってください。『こんなことを言ったら笑われる』『この人にこれは言わないほうがいいのではないか』という考えはいったん横に置いて、今、感じていることを素直に共有しましょう」

 もう一人の担当である佐野和之先生は、「この言葉は自分の心と一致しているかどうか、自分との対話を大切にして、今日はゆっくりと会話してほしい」と話し、授業のスタートです。

人を否定せず、発言を強要しない
自由な語り合いの場

 生徒たちがダライ・ラマのドキュメンタリームービーから感じとったキーワードは、「信仰」「何も不満はない」「国民としての誇り」「多角的」など、同じものはひとつもありません。心ひかれるキーワードのもとに集まり、いくつかの小グループができました。

ダイアログの注意点は「人を否定しない」「発言を強要しない」「互いに問いかけることが大切」「結論が出なくてもいい」など。

「語り合ううちに、自分の意見が変わることがあります。それはひとつの成長です。人の意見を聞いたときに、新たな自分がいることに気づけたら素敵なこと」と話す大木先生。

 ゆっくりと、あるいは活発に、それぞれのグループの語り合いは進みます。生徒たちが語る言葉は、誰かから聞いたことでもなく、本を読んで知ったことでもなく、そのとき自分が感じることを、自分の言葉で語ります。発言を強要されることはないので、黙って人の言葉に耳を傾けているだけでもいいのです。

 途中でグループの変更もありながら、最後は各グループがプレゼンテーションを行い、「今感じていること」を共有してチェックアウトです。

 大木先生に授業の狙いについてうかがいました。

「プロジェクト科の大前提は、語り合うコミュニティとして、安心・安全の場であるということです。その中で探究型の学びの感性やスキルを身につけ、心の学びの世界を自分の力で創造します。
 知的好奇心を高めることや、学びに対するモチベーションを上げるということは、教育現場において積年のテーマでした。プロジェクト科は、学ぶ喜びを知ることを目標とした、自由な学びの場をめざしています。

 高1で探究型学習の感性やスキルを身につけ、高2でチームでのプロジェクトに取り組みます。高3では個人のプロジェクトにスポットが当たり、それが大学の学びや自分自身の人生のプロジェクトにつながってほしいと思います」

 そして佐野先生は次のように話します。

「プロジェクト科は、各自が興味・関心を持ったテーマで探究する授業ですが、そもそも『こんなの探究のテーマにならないよね』と、常識にとらわれた状態で始めても意味がありません。

 そこで本格的な探究を始める前に、自身の内面を見つめ、他者の考えを受け取ることで自分の常識を少しずつはぎ取るプロセスを体験します。それが今日の授業でした。

 プロジェクト科の基本的な考えは、教師が教える人であり、生徒が教わる人であるという既成概念をはずすことです。一人ひとりが尊重すべき相手として認識し、教員も生徒も共に学ぶ場を創造し、そこから初めて探究が始まります。

 そのため、ときには生徒から『今の取り組みの意図がわからない』という意見が出ることもあり、全員で最初から話し合うこともあります。結果的に、違う取り組みを開始することもあります。

 プロジェクト科の着地点は、あえて設定していません。なぜなら、生徒たちは自分の取り組みたいテーマを見つけ、外部の人も巻き込んでどんどんプロジェクトを立ち上げていくからです。つまり、生徒自身がゴールや着地点を決められるようになることが、プロジェクト科の目標とも言えるのです」

 生徒たちの成長が楽しみな取り組みと言えるでしょう。

大木理恵子先生(プロジェクト科担当) 大木理恵子先生
(プロジェクト科担当)
佐野和之先生(プロジェクト科担当) 佐野和之先生
(プロジェクト科担当)

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