先生の添削を受けたり、図書館で資料を探したり、パソコンを使ってプレゼンテーションのためのまとめ作業に取り組んだり……、それぞれの課題と向き合う生徒たち。そこに3人の先生が、一人ひとりの進度と興味・関心の内容に合わせてアドバイスをするなど、相談に応じています。
これは、9月に行われた高1(特別進学2クラス約50人)の「未来考動塾」の授業。最初の目標である10月のプレゼンテーションに向けて、まとめ作業に入っていました。
この日、生徒たちが取り組んでいたのは、問いを立て、それを検証し、プレゼン用にまとめるための作業です。
「この検証方法で本当に説得力のある証明ができる?」「反論が予想されるよね?」「このテーマだと行き詰まらないか?」といった先生の厳しいチェックが入り、そう簡単に合格点はもらえません。
図書館で資料を探すなどして情報をまとめる、もう一度自分の興味・関心に立ち返ってみる、検証の方法を見直してみる、といった作業を繰り返すことで、問いの立て方を学び、仮説の設定と検証方法を理解していきます。
合格点をもらえた生徒たちはパソコンを駆使してプレゼンの制作に取りかかります。これまで集めたたくさんの情報を整理し直したり、もう一度資料を調べ直す生徒がいたり、一人ひとりが主体的に自分の課題を見つけ、解決していきながら、効果的で説得力のある発表をめざします。
「1年生にとって、問いを立てるという作業が最も難しいところ。いろいろなものを見聞きさせて、自分の興味・関心が何なのかに気付かせることで、問いが見つかる土壌をじっくりと育てていくことが必要です。これから自分自身の進路について考えていかなければなりませんから、問いの立て方をプロセスを通して学べるこの授業は、将来を考える意味においてもいい経験になると思っています」(特進部長/山田優先生)