東京実業高等学校の修学旅行が変わります。従来の「知覧・屋久島」から、国内と国外の文化を学ぶために、2019年度より「台湾」と「沖縄・宮古」の選択制になることが決定しました。どちらのコースも3泊4日が予定されています。約1年後の実施に向けて、日程や研修先を計画中。広報委員長の藤吉大介先生にお話をうかがいました。
東京実業高等学校の修学旅行が変わります。従来の「知覧・屋久島」から、国内と国外の文化を学ぶために、2019年度より「台湾」と「沖縄・宮古」の選択制になることが決定しました。どちらのコースも3泊4日が予定されています。約1年後の実施に向けて、日程や研修先を計画中。広報委員長の藤吉大介先生にお話をうかがいました。
膨大な収蔵品を誇る国立故宮博物院(台湾)。
「九份(ジョウフン)」は赤い提灯が印象的な観光地(台湾)。
台湾・台北の代表的観光スポットの中正記念堂。
台湾の高校にて
沖縄戦の歴史的教訓を次代に伝える児童・生徒たちが折った千羽鶴(ひめゆり平和祈念資料館)。
平和の丘(沖縄平和祈念公園内)。
沖縄の美しい海でのマリンレジャー。
東京実業高等学では国外の文化に触れるため、台湾コースが計画されています。日本からの距離が近く、親日的で日本との関わりがある歴史的遺産が多いことから、近年、修学旅行での台湾に人気が集まっています。
最初に訪れるのは、台湾の歴史に触れる「九份(ジョウフン)」「十份(シーフェン)」です。九份は台北北部の山間部に位置し、かつては金鉱発掘に沸き立っていました。今はレトロな町並みに赤い提灯が印象的な観光地です。
十份は九份より南の山間部に位置したノスタルジックな街。絵付けをしたランタンを空に飛ばすことで有名です。膨大な収蔵品を誇る国立故宮博物院の見学も予定されているので、書物で目にした名品に出会えるかもしれません。
現地の高校との交流も予定されており、“実学”を学べるコースが充実した東京実業ならでは。先生方は商業系と工業系の高校を視察し、交流プログラムを計画中です。
日本の技術を採用した新幹線、また、台北市内のほとんどの場所を網羅するといわれる地下鉄など、台湾は公共交通機関が発達しており、現地の大学生の協力を得て巡ることができそうです。
台湾は多民族国家で、その点でも文化の違いを感じることができます。なかでも「食」においては外食文化で、有名な“夜市”に足を運ぶと屋台で食事をしている光景が見られます。簡易食堂も至る所にあるので、人々は朝から利用しています。そうした人々の日常生活からも、文化の違いを感じることができるしょう。
平和学習と歴史・文化に触れる沖縄・宮古コースは、「平和祈念資料館」や「ひめゆりの塔」を訪れて、沖縄戦について学びます。このコースを選択する生徒は、事前学習に力を入れたいところ。ニュースでも取り上げられることの多い、“沖縄が抱える問題”を学んで臨む予定です。
沖縄・宮古コースのメインとなるのは、宮古島の野菜畑、サトウキビ畑、畜産などを営む農村での民泊です。5〜6名がひとつの宮古島の農家に宿泊し、農家のお手伝いをします。都心に住む生徒たちにとっては、見るもの食べるもの、すべてが新鮮なはず。ものづくりの大変さも体感できそうです。
最終日はマリンレジャーと宮古島の工芸を体験します。シーカヤックやシュノーケリングのアウトドア派と、シーサー作り、貝細工、染め物などのインドア派に分かれます。
高2の3学期で行く修学旅行は、高3年での進路選択に向けて、モチベーションを高めるきっかけとなりそうです。
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