「常に前向き、そこに夢と希望がある明るく開けた学園」をめざすポジティブな浦和学院。2,000名を優に超える多様な生徒が集まる県内屈指の大型校には、生徒一人ひとりの夢と希望を強力にサポートする学習体制が整備されています。その一つが、難関大学の現役合格を可能にする『特進類型』です。特進類型には、東京大学合格をめざす「T特コース」、難関国立大学や最難関私立大学への合格をめざす「S特コース」、国立大学や難関私立大学への合格をめざす「特進コース」の3コースがあります。
朝7時50分。最寄りの各駅から到着したスクールバスから降りてくるのは、朝のホームルームが始まる前の“空き時間”を利用した「ゼロ限目学習」に参加する特進類型の生徒たちです。先生や保護者に言われたから参加するのではなく、それぞれの進学目標のために「学びたい」との一心で、自ら進んで参加している生徒であることが大きな特徴です。そうしたモチベーションの高い生徒たちの意欲に応えようと、2年前に初めてゼロ限目学習を用意したのは先生方でした。
「多くの生徒が利用するゼロ限目学習では、英語の多読に取り組んでもらっています。多読とは、その名のとおり、簡単すぎるくらいの英語の本をたくさん読む英語学習法のことで、近年ではとくに英語力の向上に欠かせない実践法として重視されています」(特進推進部部長/倉成英昭先生)
高校生になり、初めて多読に取り組む生徒からは、「本当にやさしい本で力がつくの?」といった質問が多く出るようですが、倉成先生は“まったく心配なし”と胸を張ります。
「仮に単語の意味がわからなくても、かまわずに読み進めていくのが多読の基本です。いちいち辞書で調べる必要はありません。大事なことは、頭の中にどんどん英単語や英文を取り入れていくことで、知らず知らずのうちに英語に対する壁を低くしていきます。多読によって英語は楽しいという気持ちが高まり、やがて次のステップとなってどんどん英語が好きになっていきます」
こうして目覚め始めた英語に対する興味・関心は、やがて「英語を使って話をしたい」という実践的なレベルに上昇していきます。浦和学院が高1から英語によるディベートや発表など、アクティブな授業を積極的に展開しているのも、そうした生徒のやる気に応えるためです。ちなみにディベートとは、一定のテーマについて、賛否2つのグループに分かれて行う討論のことで、最近では英語による模擬裁判も授業の中で始まっています。