2019年春に緑ヶ丘女子にやってきて約10カ月(取材時)。私がまず感動したのは、生徒たちの屈託のなさです。廊下を歩いていても、ハイタッチを求めてくれる明るさがあります。先日も、進路の決まった生徒が「校長先生に真っ先に知らせたくて」と報告に来てくれました。校長室の前に私の等身大パネルを置いたところ、「ひらタッチ」と呼んで、パネルと肩を組んでいたりします。体育祭や文化祭では全身で喜怒哀楽を表現できる素直さは、校風だと感じています。
アットホームな雰囲気の本校では、教員と生徒がともに過ごし、一緒に学ぶ時間が非常に多いと思います。自習スペースの前には常に生徒が列を作っています。来校者が訪れると、積極的に交流し、相手を知ろうとする心を持っています。講演を行っても、質問の手が挙がらないことはないですね。
2017年に創立70周年を迎えた本校は、横須賀・三浦地区の唯一の女子校として"新しい社会に貢献できる、自立した女性の育成"を目標に教育を実践してきました。キャンパスのある横須賀は、古くから外国人の姿も多く、グローバリゼーションを身近に感じられる場所です。生徒のなかにも海外生活を経験していたり、外国籍の生徒もいたりして、さまざまな価値観を認め合う学校生活は、将来、グローバルな社会で活躍するために必ず役立つものと感じています。