チームに分かれて試合形式の練習中。コミュニケーションはバッチリです。
練習中、何度も集まって戦術を確認します。
青の縦縞が正ユニフォーム。力強くシュートを決めます。
ボールのコントロールは大切な技術のひとつ。
基礎練習は念入りに。女子の粘り強さの見せ所です。
芝1面のコートは女子サッカー部専用。公式試合も開催可能です。
末監督の指導理念は「人を育てる」。
芝一面の恵まれた環境で練習する女子サッカー部は、現在43名の部員が在籍しています。昨年度の埼玉県新人大会から5大会連続優勝を果たす強豪ですが、創部当時の部員は手芸部から移籍した3名の女子だけでした。「創部から5年目の2011年2月に新人戦で初優勝」という成績は、クラブとしての成長の速さを感じさせる戦績です。その秘訣を末貴光監督にうかがうと、「女子の粘り強さ」との答えが返ってきました。
「女子は基礎練習や反復練習をコツコツと積み重ねていくことができます。初優勝した2011年は、『なでしこジャパン』がワールドカップで優勝した年でもあります。女子サッカーの盛り上がりともに、本校の女子サッカー部も徐々に勝てるようになり、勢いを増すことができました」
ご自身が幼稚園から大学までサッカーの経験者という末監督。指導理念は「人を育てる」です。
「生徒は3年生で引退しますが、この先輩についていきたいと思えるような部員が代々、リーダーシップを取っています。そして先輩がつくり上げた伝統を継いでいこうと努力する後輩がいます。そこがウチの強みだと思います」
現在は8月中旬から始まる冬の選手権予選に向けて、チーム全員「心ひとつ」で練習に取り組んでいます。
私が花咲徳栄を選んだのは、中学で行くことのできなかった全国大会に、「この学校のサッカー部なら行ける!」と思ったからです。入学当初は思うように結果が出せず、「県大会で負けたら関東大会にも全国大会にも行けない」ということを痛感しました。そこで全員に、「県大会で満足せずに上をめざそう!」と伝えて、日々の練習から手を抜かずに今までがんばっています。
キャプテンになって成長できた部分は、自分の気持ちを人に伝えられるようになったこと。1年のときはリーダーシップを取るのが苦手でしたが、キャプテンを任されたことで自覚が生まれたと思います。将来は体育の先生になって、高校の女子サッカー部を指導することが夢です。
全身を防御、攻撃に用いることができる「フリースタイル」の練習。
フリースタイルは制限がなく全身に攻撃できるため、タックル中心の試合展開になることが多い。
真新しいマットの上で練習する部員たち。トレーニング室を全面改装して、レスリング部専用の練習場になりました。
練習の合間にも気を抜くことなく、キャプテンの言葉に聞き入ります。
「グレコローマンスタイル」は、腰から下を防御・攻撃に用いてはいけないという制約のもとに行う競技種目。
顧問の先生の練習メニューに従って、休むことなく練習中。
練習の最後に待っている最もキツイ、サーキットトレーニング。力を出し切ってその日の練習を終えるために行われています。
サーキットトレーニングは筋力強化から競技力向上を図ります。
「中途半端でいいという気持ちを克服したとき、試合でも勝てる」と話す監督の高坂拓也先生。
個人、団体ともに優秀な成績を収めるレスリング部。昨年度の戦績を見ても、アジアジュニア選手権大会の2階級で日本代表選手を輩出し、全国高等学校総合体育大会、国民体育大会でも優勝をはじめとした上位入賞者が続出という輝かしい成績です。
その理由について監督の高坂拓也先生は、「勉強にもレスリングにも、意識の高い生徒が多いから」と話します。
「最近は“ちびっこレスリング”が盛んなので、子どもの頃からレスリングに親しみ、本校を選んでくれる生徒が多くいます。そのような意識の高い部員がリーダーシップをとり、部全体にいい刺激を与えているのだと思います。
例えば高1のときに自宅の勉強机の周囲が乱雑だった生徒が、高2で机の周りを片付けはじめ、真剣に勉強するようになりました。結果、高3ではインターハイで優勝という成績を収めています。これは特別な例ではありません。中途半端でいいという気持ちを克服したときに、試合でも勝てるようになるのです」
教育実習のために母校へ戻り、レスリング部に顔を出す先輩も多いそうです。難関大学に合格を果たした先輩たちに続こうと、部員たちは今日も黙々と練習に励んでいます。
僕は幼稚園からレスリングをはじめており、花咲徳栄高校には強いレスリング部があって、人間的にも成長させてくれると思って選びました。
レスリング部には上下関係はありません。それは礼儀を欠いてもいいということではなく、お互いに尊重し合うということです。
普段の練習の準備、合宿での食事や掃除などの仕事は、1年生から3年生まで一緒に行います。1年生に仕事を「やらせる」のではなく、後輩自らが「やらなければ」と気づけるような姿勢を心がけています。これは先輩から教わったことですが、後輩から教わることもたくさんあります。
レスリングの面白さは、自分の得意技が決まったときにあります。僕は両足タックルが得意で、相手がまったく反応できずきれいに決まったときに達成感を感じます。強い選手というのは、プレーに対する意識が違うのだと思います。僕も自分の得意技を追究して、必殺技にしたいと思っています。
レスリング部のモットーは「謙虚に、誠実に練習に取り組むこと」。将来、何歳になってもレスリングに関わっていたいと思っています。
この学校の掲載記事をピックアップしました。