今後の社会で必要不可欠とされる『問題解決力』とはどのようなものでしょうか? 大成高等学校は、その基盤となるのが『①学んだことを活かす力 ②徳を活かす力 ③チャレンジする精神力』であると認識し、教育活動を実践しています。
2018年度、同校の英語教育のアグレッシブな変化は、その教育方針を具現化する動きと言えるでしょう。2018年度に入学した高1生より、従来の「読む・書く」に偏向した一斉講義型授業を廃止し、「聞く・話す」を加えた4技能をバランス良く伸ばす内容へと大きく様変わりさせたのです。英語科の大高祐二先生は次のように話します。
「2020年度の大学入試改革以降は4技能が重視されるようになり、2018年度入学生の高1は、その初年度生なので――。これが内容一新の直接的な理由ですが、入試対策だけを考えての方針転換ではありません。現在、社会では急速にグローバル化が進行しており、英語の重要性は高まりつつあります。今後の社会で必須の『使える英語』を習得させるため、というのが、さらに大きな理由なのです」
新たな英語教育の基盤となるのは、今回、新規導入された海外製のテキスト『Keynote』。すべての文章が英語のみで記されています。しかも映像や音声を盛り込んだ授業、グループワークやプレゼンテーションも行われます。
「本校の生徒には英語を苦手とするタイプが多いのですが、みんな楽しそうに授業に参加してくれています。定期試験の平均点から見て、順調に英語力もアップしているようです」