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生徒一人ひとりにとって、やさしい“グランマ”のような存在のダム・雅子先生。
下北沢成徳高等学校

〒155-8668
東京都世田谷区代田6-12-39

TEL:03-3468-1551

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国際コースで学ぶ仲間たちのハートを刺激する
『国際理解教育』は国境のない未来へと続く学びの場

授業まるごとWatching!

持つべきものは自分の意見を発信する勇気

 ここ数年、ヨーロッパの各国をはじめ、北米、南米、そしてアジアなどから留学生の受け入れを盛んに行っているのが『国際コース』です。居ながらにしてグローバルな学校生活を送ることができる同コースには、「英語を学ぶ」と「英語で学ぶ」を両立した授業があるほか、ヒューマンコミュニケーションを育成する『国際理解教育』があります。同授業の担当者の一人でもあるデンマーク在住の日本人講師 ダム・雅子先生にお話をうかがいました。

「中国で生まれ、日本で育ち、デンマーク人の夫と結婚した私は、第二次世界大戦を経験している世代の一人です。大好きな日本と世界の平和のために、春と秋の2回にわたり、デンマークから下北沢成徳に来て、未来を担う生徒たちと語り合うようにしながら、双方向型のアクティブな授業を行っています」

 国際理解教育の授業は、世界で起こっている社会問題をタイムリーに取り上げ、それぞれが図書館の書籍・雑誌やネット検索などを通してレポートにまとめ、発表していくものです。世界にあるものごとを自分のこととして深く考え、追究する習慣を身につけ、誰のものでもない自分の意見を発表する勇気を持てるよう指導しています」

 この日の授業テーマは「パレスチナ問題」です。パレスチナにあるエルサレムという都市が、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教それぞれの聖地であることから、「宗教対立」などと言われているのを聞いたことがあるかもしれません。しかし、もともとパレスチナには長い間、宗教の異なる人々が共存していた歴史もあるのです。なぜ長い間、パレスチナ問題という“紛争”が続いているのか、ダム先生はその難解な原因を、生徒たちと一緒に掘り下げていきます。

「遠い国で起こっている問題だから自分は関係ないと思うか、それとも、自分と同じ年代の子どもたちが苦しむ地球的問題として興味を持つか、その二者択一を生徒たちに求めています。ヨーロッパで暮らす私から見ると、日本人の若者たちの多くが、隣の人がYESと言ったら自分もYESというように、半ば表面上だけの“仲良し志向”に踊らされているような気がして不安になります。だからこそ主体的に自分の意見を発信する勇気が必要であることを、国際理解教育の授業を通して身につけてほしいと願っています」

国籍や文化の異なる級友たちから学ぶ真実

 同校では「クォーター制」を導入しています。クォーター制とは、3カ月を1クォーター(1期)とし、1年間を4つのクォーターに分ける“4期制”のことです。公立と比べ、1年間で約70日も授業日数を増やすことで生まれる時間的余裕をたっぷりと使い、この意義深い国際理解教育も進められていきます。

「私が担当するのは1期(春)と3期(秋)ですが、今回(1期)の授業の中で、パキスタン国籍を持つ生徒と出会いました。両親ともパキスタン人の彼女はとても優秀で、下北沢成徳の生徒としても仲良く溶け込んでいますが、テロ対策や経済改革といった困難な課題を抱えている母国の現状を伝えるときのまなざしは、とても真剣なものがあります。日本人の生徒にとって、彼女の故郷は未知の遠い国ですが、彼女の言葉から出てくる平和への思い、母国発展にかける情熱は、これからもきっと素晴らしい生きた教材になっていくことでしょう。秋に再開するそのときまで、生徒一人ひとりの成長を楽しみにしています」

 授業が終わった翌日、ダム先生はデンマークへと帰っていきましたが、先生は生徒たちに宿題を与えていました。それは、1994年に公開された映画『シンドラーのリスト』です。監督はスティーブン・スピルバーグで、第二次大戦中、ナチスの虐殺から多くのユダヤ人を救ったドイツ人実業家の行動を通して、戦争に負けない人間愛を描いた名作です。

「実は先週まで1年間、国際コースにはドイツ人留学生が在籍し、国境を越えた友情を育んでいきました。彼女の口から語られる“真実”に級友たちは驚き、そして、戦争に対するさまざまな意見を持つようになりました。私は彼女たちの中にまかれた平和への種を、さらに未来へ向けて大きく成長させていきたいと考えています。そのためにもぜひ『シンドラーのリスト』をみんなで観賞し、それぞれの感想や意見を語り合う機会を持ちたいと思っています」

 激動の時代を生き抜いたダム先生、また、グローバルな視点でものごとを捉えることのできるダム先生だからこそ、教えられる平和への語らいの場がここにありました。

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