函館では、自由行動で赤レンガ倉庫や公会堂を見学し、夜は湯の川温泉に宿泊します。
ルスツリゾートは遊園地などのアクティビティを備えた人気リゾート。生徒の満足度も高い旅のメインステージです。
旅行中に組み込まれた3回の自主研修は、班ごとにスケジュールを組んで事前に申請、実行します。
一番人気のラフティング。岩や瀬などの障害物をクリアしながら川を下るスリルは最高の思い出に。
ルスツリゾートや有珠山など、北海道の自然はとにかく雄大。その澄んだ空気はそのまま開放感につながります。
札幌時計台。A班はこの地が最終目的地。札幌スタートのB班にとっては、旅の開始地点となります。
大事な思い出づくりでもある修学旅行。今年からは「しおり」などもグレードアップ! 思い出に彩りを添えます。
國學院大學の付属校でありながら、有名私立大学への合格実績の高さにも注目が集まっている同校のモットーは、“頭は文化的に、身体は野性的に”(津田栄校長先生)。その言葉通り、生徒たちは学習面のみならず、部活動、そしてイベント・行事にも積極的に取り組んでいます。
生徒たちが心待ちにしているのが、高2の恒例行事となっている修学旅行です。行き先は北海道で、行程は4泊5日。現地の魅力を満喫できる8月下旬の開催です。
同校は1学年の生徒数が500名を超えるため、A班・B班の二手に分かれての実施となります。例えば、A班はまず函館を訪れ、戌辰戦争における旧幕府軍の拠点になった五稜郭や、世界ジオパークにも登録されている洞爺湖を見下ろす有珠山ロープウェイで雄大なロケーションを満喫。行程の中で、グループごとに食事場所や散策コースを計画・実行する「自主研修」を2日目と4日目、5日目にそれぞれ盛り込んでいるのも特徴です。
3日目にはB班と合流し、ルスツリゾートを舞台に修学旅行のコンセプトになっている“大自然と触れ合う”アクティビティが行われます。
生徒は①ラフティング ②乗馬 ③ガラス工芸 ④農作業体験 ⑤カヌー ⑥トレッキングの中から希望するプログラムを選択し、体験します。その中でも人気なのがラフティングです。8人一組でインストラクターとともにゴムボートに乗り込んだ生徒たちは、清流・尻別川の約7kmを、およそ1時間かけて下ります。そこで待ち受けているたくさんの鳥たちや、美しい羊蹄山麓の景観、季節によって表情の変わるコースは、まさに大自然。そのスリルが生徒の冒険心をくすぐるのか、「満足度は非常に高いものとなっています」(倉敷栄治先生)
全身で“野生”を満喫した生徒たち。午後はリゾート施設に戻って遊園地やアトラクション、BBQなどを楽しみ、夜は生徒全員で有志が企画したイベントに参加します。
「内容は学年によって違い、クイズ大会や歌などを楽しんでいますね。私が参加した一昨年は、サプライズで教員が芝居を披露しました。生徒たちも喜んでくれて、最後はみんなで記念撮影をして、A班、B班とも、それぞれの旅にまた出かけるのです」(倉敷先生)
A班はその後、小樽、札幌を旅した後、新千歳空港から一路羽田へと戻ります。
「生徒にとってこの旅は貴重な思い出づくりであると同時に、気持ちを切り替えて受験モードにシフトしていくような、そんな区切りのイベントにもなっています」(倉敷先生)
“頭は文化的に、身体は野性的に”━━。近年の高い合格実績の背景には、こうしたイベントや多彩な行事の存在があるのかもしれません。
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